2022年4月26日火曜日

胆嚢摘出手術

2022年1~4月
時々みぞおちが差し込むように痛む。一度はかなり強かった。
急性膵炎を患った時を思い出し、医者に行くかとも考えたが、それほど大したこともなくそのまま放置。
だが、今考えると内臓の異常な痛み方はたとえ強い痛みではなくとも放置すべきではなかった。ろくなことにならない。
この通り。

4月21日 11時
オフィスのデスクで異様な強い痛みを感じた。みぞおち。この頃たまに来ていた痛み。
椅子に座っていられないほどになり、トイレの個室に駆け込む。若干の吐き気はあったが、大したことはなかった。
便器の脇に座り込み、耐える。汗が噴き出す。
10分、15分、どれくらい耐えただろうか。多少はマシになった。しっとりしたYシャツを意識し、床に溜まった汗の水たまりをトイレットペーパーで拭き、洗面所で顔面の脂汗を拭き、席に戻ったら昼食時だった。
そのままデスクに伏せて寝ようとした。まだ痛みは続いていたが、かろうじて耐えられるほどにはなっていた。今度はかなり強い寒気が襲ってきていた。
救急車か?そんな考えもよぎったが、午後イチで重要なミーティングが控えていた。
とりあえず上長に現状を報告し、早退の許可を取る。
ミーティングは1時間で終わり、皆に早退する事をお詫びし、帰り支度をまとめる。

14時過ぎ、駅へ向かう。なんとか歩ける。こんな時間なら電車も座って帰れるだろう。山手線はガラガラだった。
そして中央線も。ただし、2時間以上強い痛みに耐えた体は悲鳴をあげ、具合の悪さはMAXだった。そこへやってきたのが中央線E型車両の初期型、209系(かな?)。この頃時々これに当たるが、超乗り心地が悪い。しかし、四の五のは言ってられない。とにかく急いで八王子に戻らねばならない。
とても固くて座り心地の悪い椅子に座り、隣のイケメンの兄ちゃんは国分寺でゴスロリの姉ちゃんに代わり、じっと耐え忍んで八王子で降りる。ふらつかないように細心の注意を払った。
幸いな?ことに痛風発作を食らってからずーーっっと通っているかかりつけの内科がある。とはいっても以前は職場が大崎だったので、去年から紹介状で八王子に変わったが。

16時、診察を受ける。採血とエコー検査も受ける。
結果、「胆石かもしれません」とのことで、翌日、大きな病院で検査を受けることに。

17時、バスに乗って帰る。下りたら小雨が降りだしていた。体の震えが止められないような寒気が来ているが、リュックから折り畳み傘を取り出す気力が無い。どうせ6~7分の距離だ。
帰って家族(たまたま娘と息子も帰って来ていて、全員揃っていた)に現状を説明し、布団に倒れこむ。1時間置きに水を水筒で2~3口飲む。1時間置きに起きたはずだが、なぜかぐっすり眠った気持ちがしていた。

22日 9時
入院のつもりはまだなかったが、可能性はかなり高いと思われた。が、とりあえず入院準備はせず紹介状を書いてもらった消化器系病院へ。
レントゲン、エコー検査、CTスキャン、採血。
結果は胆嚢炎だった。先生は「緊急手術です。これから準備して行います」
心の準備うんぬんはすっとばして、私の胆嚢は切り取られることになった。

時間は・・どれくらいだったろう。目が覚めたら終わっていた。

すまない、私の胆嚢。私が不摂生だったばかりに、取り返しのつかない処置となってしまった。悔やんでも悔やみきれない。
いままでありがとう、さよなら、私の胆嚢。

26日 11時22分(現在)
尿道の管も外され、点滴も終わったが、退院はまだ数日先。体に入っていた胆石は小さな容器に入れられて戻ってきた。
せめてもの戒めに、家に持って帰ろう。