2019年8月1日木曜日

レインウェアの新調

(画像が無いっす・・・)
恵比寿のMontbellにてトレントフライヤーの上下を買った。
上下で35,500円もするカッパだ。
今のカッパは軽くて助かる。

登山は雨の降らない日を狙って行くので、カッパは原則"予備装備"であり、防寒着の一種でもある。
しかし、やはり降られることはあるし、装備としては省略出来ない。


ベンチレータから頭の出るツェルトなどでも代用出来るが、身にまとうのが面倒だったり、機能的に無理があったりで(動きにくい)、行動は制限される。
やはり登山にはちゃんとした上下のカッパが必要だ。・・・・とは思うが、ポンチョであったり、場合によっては傘だったりと、何が何でも上下セパレートのレインウェアでなければならない理由は無い。
傾斜のキツイ登り・下りや岩稜帯など、どうしても上下セパレートでなくては無理な場面も確かに多いが、平坦な樹林帯を歩いたりするときは傘をよく使ったりしている。

さて。

長年愛用してきた冬用ヤッケとレインパンツは老朽化して、撥水はNIKWAXで何とか復活できたものの、実際は効果50%というところだろうか。
もちろん100%復活はもとより望んではいなかったが、ひとまずヤッケは復活出来た。これは、シームテープが無事である理由が大きいかもしれない。
レインパンツは残念ながら引退勧告。剥がれ始めたシームテープは劣化を極めていて、とりあえず全てのテープを剥がしたものの、古くなった糊がこびり付いている状態で、新しいシームテープが張り付かなくなってしまっている。
何か剥がす方法はありそうだが、大変な労力を要するし、そうまでして20年以上も使用してきたレインパンツをまだ酷使し続けるのか、と考えたら、このへんで交代させるべきと思った。

ヤッケとこのレインパンツはヒマラヤトレッキングで世話になり、5360mまで登ったものなので、捨ててしまうつもりはない。
ヤッケのほうはまだ使えそうだし。(さすがに年数が年数なので新調したいが、高ーいのよ・・・)

新調しようと考えたとき、まず思ったのが
「高機能透湿防水なんて必要か?昔の人はビニールカッパだったろうに」
という点だ。
普通にホームセンターで売ってるヤツでいいんじゃないか?

私は毎日自転車通勤しているので、雨の日はカッパを着る。以前はバイク(400cc)に乗っていた時に来ていたGORE-TEXのレインウェアだったが、さすがに使い倒してごく普通の安いカッパにした。
以降、4着ほど使い切っている。今着ているカッパも、もうすぐ交代だ。
なんといっても、お尻の防水が真っ先にダメになる。自転車通勤は過酷なのだ。
片道10kmだからなあ。

そして、なんといっても暑い。冬でも暑い。
通気性は無いので、熱が滞る。ちょっとしたベンチレーションは工夫されているが、なかなかこの暑さは厳しい。
雨で濡れるか、汗で濡れるか、選べ、というほどにべったり濡れる。

もちろんホームセンターのカッパにも透湿防水機能のものはあって、登山にも使ったがなかなか良かった。明らかに透湿してくれていて、万全ではないものの、かなり快適だった。

しかしこれも過酷な自転車通勤で交代となっていった。

ネット通販にはアウトドア用の様々な安いレインウェアがある。私もその中から、透湿防水機能の無い安い上下を買ってみた。
しかし、やはりというか、登山に使ったら、例によって"内側"がべったり濡れるほどだった。

なるほど。雨は防いでくれるのかもしれないが、汗はヤバい。
登山で大敵は濡れと風。ダブルコンボで来たら霜焼けもあるし(ヒマラヤで耳をやられた)低体温症もある。怖いのだ。
レインウェアはそれを防いでくれる。直接衣服や肌に雨が当たらなくなるし、風の直撃も防いでくれる。

しかし、やはり問題は「汗」
こんなことがあった。

自宅の庭が梅雨で手入れ出来ず、雑草だらけになってしまった。
八王子の奥のほうで、どこからか種が飛んで来るのか、クサキというぶっとくなる雑木も腕ほどの太さになっちゃってあちこち生えてきてるし、業を煮やして通気性の無い安いレインウェアで伐採に挑んだ。
靴はトレッキングシューズ。蚊やブヨや蜂やカメムシの攻撃から身を守り、軍手をしてラチェット機能付き枝切り鋏や電ノコで約2時間作業した。

異常に気が付いたのは、靴だった。まるで深い水溜りに踏み込んだ如く、グチュグチュいっている。
これは・・・・汗か?汗だろうか。ハイカットのシューズに足首までレインパンツでカバーしているし、水が溜まっているのは両足。
通気性の無いレインパンツで行き所を失った足の汗が伝って、全てシューズの中に流れ込んだのだ。

これが登山だったら・・・と考えてゾッとした。蒸れる程度なら不快で済むが、濡れたまま長時間登ったり下ったりすれば皮膚がズル剥けになってしまう。

ヤバい。断然ヤバいぞ。

そう思って、ごまかしごまかししてきたレインウェアを新調することにしたのだった。
もうずいぶん前から、レインウェアは買うつもりでいた。が、やはり大変な高額で、二の足を踏んでいた。
しかし、なんとか買える算段が付いて、今回新調したのだった。

もちろん、カッパであるからには「暑さ」からは逃れられないだろう。自転車のカッパと違ってガバガバの大きいサイズではなく、結構身体に合ったサイズだし、余計に暑いと思われる。
しかし、GORE-TEXであるので透湿性はかなり役立ってくれると期待している。
もちろん、防寒にも一役買ってくれるだろう。

ジャケットは赤を選んだ。黄緑とかオレンジとか、とにかく派手な色で遭難時に目立つように。トレントフライヤーは色がどれもダサいと評判だが、まあ仕方がない。機能優先だ。
パンツが黒しか無いのはしょうがないか。

さて、買ってみたら、俄然無敵な気分になった。我ながら現金なものだ。
3シーズンの装備としてはとりあえず重要アイテムは手に入れた。
これでひとつの懸念が解消されたのだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿