2019年11月11日月曜日

【自作曲】Cross Country(ボーカル曲)

1992年頃に作成した、女性ボーカルのメジャー・バラードのJ-POP。

【自作曲】Cross Country(ボーカル曲)

MacintoshでMIDIを、8トラックのカセットマルチレコーダーでボーカルパートを録り、同期させて作っている。


そうだな、自作曲なんで遠慮なく歌詞を載せてもよかろう(笑)

 Cross Country
 作詞・作曲・編曲  壱号


 見慣れた町  足早に通り抜け
 明日までの定期券  駅前で気が付いた
 通いなれた  地下鉄が動き出す
 五つ目の駅まで  瞳は閉じられたまま

 ざわめきの中  やすらぎを感じて
 触れるくらいそばに  明日がある

  だけど  振り向いて  町を出てみよう
  雲と  草と  風に
  町を出てみよう  今は忘れよう
  今日は  Cross Country


 忘れられない  あの人のさよならを
 やさしさで隠してた  二人の長い道
 無くした恋  消えていく遠い日々
 それでも明日になれば  出会いを探し始める

 笑顔の中に  覆われた淋しさ
 気付かれないように  目をそらす

  だけど  振り向いて  町を出てみよう
  空も  水も  土も
  あの人の涙  今も信じよう
  今日は  Cross Country


 欲しい物にも  許されるわがままも
 あの人への愛も  届きそうだね

  だけど  振り向いて  町を出てみよう
  雲と  草と  風に
  町を出てみよう  今は忘れよう
  今日は  Cross Country

  忘れかけていた  大きな時間を
  今は取り戻そう
  風の歌声が  草原に響く
  今日は  Cross Country


当時、DAWなんか無かったから、機材にはお金がかかった。
自分はこの道しかないと思っていたから、全力投球だったっけ。

RolandのLA音源MIDIマルチトラックシンセのD-20、音源は1UのU-110サンプリング音源2台とU-220を1台、8トラックのカセットマルチレコーダー、リバーブにYAMAHAのリバーブユニットを3台、ミキサーは24トラックと12トラックが1台、それにMacintoshコンピュータにPerformerを、MIDIシンクを使用して同期していた。

ボーカルとコーラスの録音は練習スタジオに機材を持ち込んだ。ボーカルの音域に合わせるために、その場でMIDIの楽曲を変調しながら最適化した。

もちろん、素人が歌うもので、録音してみると、僅かづつフラットしていたため、MTRのスピードを若干早くしたりして工夫した。

ホントはギターなどを入れたかったけど、8トラックのMTRで、シンク信号用に1トラック、その隣は保護用に1トラック空けて、使用可能なのは6トラック。メインのボーカルを先に5テイク録り、それを切り貼りしてボーカルトラックを完成させ、更にボーカル1トラックを除いた残り5トラックにコーラスパートを録っていった。

人は一生に1度はバラードを作れる、と何かで読んだ覚えがあるが、自分にとってはそれがこの曲なのかもしれない。

今、聞き直してみると、歌詞も世界観も平凡なもので、メロディーは馴染みやすさはあると思うが、なるほどやはり平凡だと自分では思う。
でも、このやさしいバラードが作りたかったのだと、振り返ってみてそう思った。

実は高校生時代のロックバンドをここ数年たまにやったりしているが、人間関係が煩わしくて私には向かないのかもしれない。
登山やキャンプもソロばかりやっている自分は、そもそもそういう関係がまるでダメな人間なのだろうかと。
もう、この年齢ではそれはそれでしかたのないことなのだろう。
ロックバンドなんて濃密な人間関係の塊だから、私には無理。考えてみれば、ぞっとする。
そういうダメな人間だ。

ま、そんなダメ男でも、いまはDAWでノートPCでせこせこ一人きりで曲作りが出来るのだから、私にはそれでいい。「ルフラン」と「Grasshopper town」がそんな私の製作曲となった。

今、使っていたDAWソフトウェアが経営破綻して売り払われたTEAC社は継続を放棄してフリーウェアに成り果て、サポートもライセンスも無くなり、それでどうなったかといえばPCに入れていたソフトは「ライセンス認証エラー」で使えなくなるという、悲しい憂き目に合ってしまった。
代わりのDAWを二つほど試用しているが、ひとつは音源に拡張性が無くドラムの音が致命的に気に入らず、もうひとつはプロ仕様だがオーディオインタフェースの対応は限定的(逆に言えばレイテンシなど要求仕様がしっかりしていて安心)なので、本日、対応しているオーディオインタフェースをAmazonで注文したところ。

まだいくつか作りたい曲の構想がある。
今少し、昔追った夢を具現化してみたいのであった。

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