2020年3月13日金曜日

奥多摩 鷹ノ巣山 六ツ石山 ツェルト泊 その2

2日目。

AM 5時23分、起床、朝食。

強風が一晩中吹いていたが、ツェルトの支柱は無事だった。
風はまだ若干吹いている。

トイレに行って、とりあえずコーヒー。内側からツェルトの辺縁を物で押さえて空間を確保する。

朝のコーヒー

レギュラーコーヒーがおいしい。
ホントはハンディのコーヒーミルを買ってあったりするのだが、パーコレーターと豆と共に担いでくるだけの準備はしなかった。いつかやってみたい。(重量が許せば)
さて、朝はアルファ米のドライカレー。尾西食品。
お湯を注いでアルファ米でドライカレー?美味しいのかどうか、ちょっと疑問だ。
それだけじゃあまりに貧相なので、FDの味噌汁を添える。ホントはここもサラダが欲しいところだ。

普通にアルファ米を熱湯で戻し、添付のカレー粉(ドライカレーの基?)を入れる。

尾西のアルファ米ドライカレー

・・・いただきます・・・お、おお、意外にイケるじゃないか。
これは素晴らしい。さすがにパラパラ感はないものの、十分にドライカレーっぽい。これまた当たりであった。

では撤収だ。ツェルトを畳んで帰路に着こう。
と、ここで撤収の様子をGoproで撮るのを忘れた。何故今回忘れたのか。うーん。
まあもっともこの強風では三脚が倒れてしまうだろう。
いずれにしろ、全てをザックに入れてから「あ、撮ってない」と気が付いた間抜けだ。

AM 7時59分、出発。

さて、行こう。・・・・・ん?

足は自然と鷹ノ巣山頂上に向かった。また登るのか?昨日登ったじゃん。
昨日下っていた急な下り、今日は急な登りになって、ゆっくりと歩を進めていく。
ほどなく頂上に着いた。

また登ってしまった・・・(´・ω・`)

うーん、いい景色。そして、またしても誰もいない。完全に一人きりだった。
まあ今日は土曜日なので、これから奥多摩駅に向かって石尾根縦走路を下っていけば、登山者は増えてくるのだろう。後方からも抜いていく人がいるだろう。
今はこの1,736mの鷹ノ巣山山頂に一人きりである。

オウフ・・・・

さて、下ろう。眼下にまっすぐ続いている石尾根縦走路。帰路も見晴らしのいい明るい尾根で幸せだ。
何度も歩いた道。奥多摩駅までは約15kmもあるが、急ぐ理由はない。好きなだけゆっくり歩けばいいのだ。

ずーっと石尾根縦走路を辿る

明るい尾根を辿っていき、やがて北側斜面に入る。と、ここはだいぶ雪が残っている。

雪道

どうだろうと見通してみると、アイゼンは不要そうだった。実際、踏み込んでみると雪道というほどではない。土の上に僅かに雪が被っている程度だ。ただし、かなりの高さまで霜柱が立ち上がっている部分が多く、うかつに踏み込むとすねまで潜り込みそうだ。
なるべく霜柱トラップを避けてルートを選んで歩く。

何度も歩いた道だからだろうか、そんなにたたずに六つ石山分岐まで出た。が、実際には2時間近くかかっているので、結構な距離を歩いている。

AM 10:26

今日は登るのだ。分岐を右に折れて、六つ石山頂上を目指す。

登ろう

あの斜面の向こうは、どれほど先まで続いているのか・・・と思ったら、5分で頂上に着いてしまった。

5分で登頂(;^ω^)

あ、あれ?ホント?
良く調べもしないで登るから、そんなことになるのだ。これが頂上まで2時間半コースだったらどうするつもりなんだ。

10時33分、六つ石山に登頂。標高1,478m。立派な石碑が立っている。

ちょっと離れたところにトミカのシートを広げてザックを下す。
お昼にはやや早い。コーヒーでも飲んで、それから昼食(カレー)にしよう。
ちょこっと湯を沸かしてスティックコーヒーを、と思ったのだが、たったそれだけのことをするのにあっという間に11時15分になっていた。マジか・・・。

山頂の時間経過は4倍速(´・ω・`)

ということで、引き続き昼食に。トリを飾るのはご存じ超定番のカップヌードルカレー。
これは絶対王者であり、間違いない。おまけに去年行った剣岳で削りまくった食糧計画でなんとかエネルギーを取っている中、どこからか漂ってきたカップヌードルカレーの匂いがうらやましくて仕方がなかった、ということもある。
満を持してのカップヌードルカレーなのだ。

ついに・・・・ついにこの時が来た!

お湯を沸かすのももどかしい。3分間待つのももどかしい。
いただきます!
・・・うーん、このおいしさ。この安心感。
しかもバリエーションはノーマルやシーフードなど多彩だ。なんという命の食糧だろうか。

さて、下ろう。ここから下山まではまだかなりの距離がある。
だいぶ見慣れてきた道。記憶を辿り、そしてまた記憶に留めながら下っていく。

そして、例の深く掘れたぬたぬたのU字の下りまで来た。
手前に規制ロープがある。あれ?こっちに道作ってるのかな?どのみちここは右のぬたぬたに向かって、
・・・と、段差を下りようとしたところで盛大に滑った。
うわわわ、マジか。いや、幸いに登山パンツなどはそれほど汚れず、人体もなんともなかったが、そんな手前にトラップがあるとは思わず、驚いた。油断大敵だ。
そんな目にあって、鵜の目鷹の目で隠れたすってんポイントを確かめつつ、掘れたぬたぬたのU字道を覗きこむ。
どうせやっぱりぬたぬたで・・・と思ったら、案外水分は凍りがちでそれほどぬたってない。
お、これは通れる?と思い、深い溝に踏み込んだ。
左右の林間に逃げて通る方法ももちろんアリなのだが、そっちはそっちでやや湿った土の下り緩斜面プラス張り巡らされた木の根で、実は大変滑りやすい。
田んぼの泥を捏ねるか、緩斜面でこぼこ泥スケートリンクがいいか、どちらか選べ、ということである。

凍結気味なら溝のほうがマシだ。慎重に溝の中を進んでいく。
たまに上の林間に逃げないと、深い泥がある。そこは避けねばならない。
慎重に進んで、なんとか抜けた。

だいぶ標高が低くなってきた。まだ道は長いが、少しづつでも進んでいれば、やがては目的地に着くのが登山だ。
「ゆっくりこそ近道」
映画「世界侵略 ロサンゼルス決戦」で兵士の言っていたセリフを思い出す。

そんな雑念を頭に巡らせてるうちに、終盤の深い杉林に入る。緩い九十九折れで降りていく。
途中に神社がある。お賽銭を収め、登山の無事の感謝を捧げた。
そして、ようやく下山口に出た。

下山

ここから登れば石尾根縦走路を延々と辿る超ハードなヒルクライムが楽しめる。
舗装の林道をてくてく歩き、途中にある羽黒三田神社に立ち寄る。
ここでもお参り。登山の無事を感謝した。
そして、鳥居の階段の端っこで帰りの身支度を整える。
ここも、誰もいない。いつも、ほとんど人に会ったことがない神社だ。
ドライシャンプーを使う。水を使わず、髪がさらさらになる不思議なシャンプーだ。アロマがいい香り。
そして、奥多摩駅に向かって歩く。ここからもちょっと距離はあるが、神社からの下りがとても年寄りでは無理な荒れた土の急登だが、それを過ぎれば普通の舗装路だ。
きれいな都市の道路に似合わないごつい登山靴で、ゆっくりと奥多摩駅に向かった。

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