2016年8月20日土曜日

2016年 夏 ぜいたくソロキャンプ&MTB

2016年8月7日 - 8日

夏季休暇は例年通り一週間取ったが、やはりこの時期はどこも(特に山は)混んでいて、どーも私の性分では出掛ける気になれない。
いつも通り、人のいない閑散とした野宿に行くことにした。

Youtube
2016年 夏 ぜいたくソロキャンプ&MTB その①

その② 2016年 夏 ぜいたくソロキャンプ&MTB その②
その③ 2016年 夏 ぜいたくソロキャンプ&MTB その③
その④ 2016年 夏 ぜいたくソロキャンプ&MTB その④

それほど良い場所を探索出来ているわけでもなく、いつものあきる野市の峠。
低山だが日陰で風通りが良く涼しいのが気に入っている。

今回は、キャンプメインでやってみたかった。

それと、新しく撮影機材に加えたジンバルでの作画。



空撮っぽく撮れる3.5mのロングポールも持っていくことにした。このロングポール、Gopod350という製品で、Goproをそのままマウント出来るようになっている。が、ジンバルをメインで使うのでカメラマウントの標準の9mmネジでも構わなかったかもしれない。
自宅で3.5mに伸ばしてジンバルをマウントしてテストしてみたが、ひねって固定するのが甘かったか、すとんと落ちてきてあせった。
いっぱいに伸ばすとかなり重く安定しない。手元がブルブル震えるのが伝わって動画でも分かるレベルになったりする。ちょっと扱いが難しい。
Gopod350は縮めても約1mなので、ザックのサイドポケットに突っこんでも50cmほども上に出っ張りかなり邪魔。まあそれも承知で面白い絵を撮るために持って行く。


昼・・・シェラカップ鰻丼
夜・・・焼き鳥&BBQ
朝・・・ん~、なんか適当に

という計画で準備した。


この時期、ツェルトやシェルターでは暑くてかなわないので、以前に買ってずっとお蔵入りしてた、ブレトンウッドシュナイダーのエクストラライト・モスキートネットという蚊帳テントにした。
もっともテントとはいうが、フロアレスの三角テント状の蚊帳、というもの。
まあ飛ぶ虫は避けられるだろうから蚊には有効なはず、と思ったが、大誤算だった・・・

500mlのサーモスに氷をぎっしり。保冷バッグにも500mlのプラティパスを凍らせて肉類を持って行く。
この、計1000mlの水分に加えて1500mlの水(水道水)をプラティパスで持った。
結果、あまりにもきっちり使い切ったので、もう少し必要だと分かった。

久しぶりにB-6君Tiの出番。
ZIPLOCふた袋に炭を入れて持ったが、意外に重いなと思い、計量してみたらひと袋500gあった。
結局、ほぼひと袋は余ったので、半分でよかったわけだ。うーん、慣れない炭の量の想定は難しい。

シュラフはいらない。シュラフカバーだけ。500m程度の低山なので、気温は夜間でも25度くらいだ。
マットはOMMのDUOMATのみ。石や岩などのキツイ地面でなければ、これで十分。

※2016年7月

さすがに重いだろうと思い、最初はグラナイトギアのヴァーガ52Lでいこうと思ったが、まとめてみると意外に荷物が少ないので、OMM Classic 32Lで行くことにした。
あえてザック重量は測らない。イヤになってしまうかもしれないから。
ただ、持ってみた感じでは11~12kgくらいと感じた。
ジンバルを含め、撮影機材が意外に重い。
Gopod350も700g弱あるし、ジンバルも700g近くある。三脚は簡易なものとはいえ、長いタイプと短いタイプの2種類、Goproとジンバルの予備電池、モバイルバッテリー、各種Goproアクセサリー、など。
優に2kgは超えていただろう。

救いはテント替わりのネットが200g程度しかなかったことだが、日の出から陽光直撃の場所なので、タープ(モンベルのツェルトフライ)は持って行った。

MTBで漕ぎ出してみると、やはりそんなんに極端には重くない。感覚的には11~12kgくらい、というのはおそらく当たっているだろう。
Gopodがにょーんと上に伸びているので、慎重に走る。

大汗かいて漕ぎ続け、渓流沿いの林道に入った。


と、動画に入れてみたくて、渓流の涼しげな画を撮影してみることにした。


三脚2種類とGopod、スマホ、Goproを持って渓流に降りる。かなり急な降り口。
MTBは念のためワイヤーロックしておいた。

静止でいくつかと、Gopodにジンバルを付けて動画を何パターンか撮ってみる。
次のYoutube(とニコニコ動画)動画中のワンポイントで使うつもりだったが、アタマの中でずーっと構成を考えていて、ジンバルの効果は使い過ぎると新鮮な印象が薄れると感じて、結局この渓流の景色は最後にもっていった。


うーん、ジンバル、面白いんだけど、使いどころはもっと勉強しないと難しいなあ。

林道に戻って、先に進む。
途中、峠に向かう山道に入る。
ここから、激坂の連続だ・・・
渓流の撮影の前、途中のコンビニで買ったおにぎりを食べた。前に来たとき、朝食抜きで登ったらハンガーノック(シャリばて)を食らったので、エネルギーを取らねば。盛夏にハンガーノックはヤバ過ぎる。

予想はしていたが、藪化がひどい。あまり人が入らない場所なので、ちょっと放っておかれると草ぼうぼうになってしまう。
ペースを落として一歩一歩MTBを押し上げるが、途中何度もダウンして水分補給。超級のデトックス(毒出し)で、汗が凄い。

押し上げで動画をどうするか考えていたが、何度も同じところを題材にしているので、今回は撮らないことにした。

MTBは乗れなければただの12kgの荷物。重い。
なんとか展望台のところまで登ってきた。
問題はここからだ。さらにひどい藪漕ぎになる。
前に徒歩で来た時も相当だったが、今回もかなりな藪。
帰りに乗るかもしれないと思い、見えない藪の中の路面の状態を探りながら進む。
土手面が崩れ、所々は落石でかなり大きな石もある。こりゃ乗車は厳しいな。
藪の深い、急な登りの藪漕ぎ。体力がみるみる削られていく。
相当にテンポを落として登ったつもりだが、途中、何度も息も絶え絶えになり長い休憩をした。

ようやくMTBのデポ地に到着。ワイヤーロック。
ここから峠までは急だが、大した距離はない。
ほどなく、日陰で涼しい峠に到着した。


場所はいつもの奇跡の一張りスペース。2x1mの一人用テントのスペースがある。両脇から小さい杉が育っているので、いつまで使えることやら。
レジャーシートを引っ張り出しで腰を下ろし、サーモスの冷たい氷水を飲み、ほっと一息。風が涼しい。

とりあえず蚊帳テントを張ってみる。・・・ペグが入っていかないところがあったので、1本のみ持っているスノピのソリステ20cmで叩き込み、ソリステを抜いてアライのスティックペグを刺す。


上手い方法を考えたとドヤ顔だったが、検索してみるとフツーに行われている方法らしい。
(´・ω・`)
ネットテントの張り方はツェルトと同じで簡単。


が、フロアレスなので、地面との接触部分がだいぶ空く。こりゃ、アリさんや他の虫も入り放題だな。
軽くていいが、どうも使えそうにない。蚊帳付きハンモックのほうがいいだろうか。

正午もだいぶ廻って、お腹がすいた。昼メシにしよう。
1580円もした、宮城県産ウナギの登場だ。これでうな丼を作る。私には高級過ぎて手が震える。


まずはシェラカップで炊飯。30分給水させた米をアルコールストーブにかける。
米は0.8合くらい。ちゃんとは計ってない。水の量はこぼれない程度にいい加減。火加減は調整なんかできない、だいたい弱火から中火程度。
つまり、何の計量や調整もせずに炊くのである。この頃は途中の足し水やスプーンでのかき混ぜもしない。


気をつけるのは火から下ろすタイミングと蒸らしの時間だけ。ただ、火加減は季節や天候や風などで毎回違うので、ほぼ毎回運次第。だが、これで失敗らしい失敗は皆無といっていいほど無いので、この方法は案外使えるのだろう。
蒸らし時間が足りないと、やや固めのご飯になる。

ウナギの蒲焼の真空パックを500mlマグに入れて暖める。アルコールストーブは炎が立ち上がるので、短い細引きで周囲を縛っておいた。
肝吸いはフリーズドライでは見当たらないので、とうふの味噌汁で代用。

シェラカップご飯にウナギの蒲焼をどーんと乗せる。


うーん、この、なんともいえない、ミスマッチな贅沢感。
メスティンだったら鰻重なんだろうな。

今日は200mlのペット入りバーボンを2本持ってきた。ペットはアーリータイムスだが、中身はジャックダニエル。近所のコンビニがアーリーを置かなくなってしまった。
アメリカ南部の酔っ払いのダメ親父風に、直接ペットからストレートで飲む。イメージは、映画インディペンデンス・デイのラッセル・ケイス。
ホントはスキットルが好きなのだが、今日は昼から飲んじゃうつもりで2本持ってきた。
実は、毎回、スキットル1本だと。やや物足りない(240ml)
が、アルコール度数40%以上の酒なので、数年前に通風をやっちまった自分は無理は出来ない。
でも、飲む。

昼間っから、シェラカップうな丼に酒。最高の贅沢。

日陰は涼しく、やぶ蚊にも今のところ食われず、しごく快適だ。ただ、アリさんが多い。
うーん、こんな時は長時間のロースタイルはいまいち合わないなあ。
イスかハンモックが欲しい。
アリさんのアスレチック施設となりつつ、ぼーっとしたり、スマホで映画を見たり、ジンバルを使ってGoproで動画を撮ったりして過ごした。


陽も傾き、そろそろ夕食の準備。今夜は焼き鳥とBBQ。
盛夏なので、念のため冷凍にしてきた。保冷剤は500mlのプラティパスを凍らせた。
おそるおそる状態を見てみたが、いい具合に解凍されていた。
プラティパスは半分ほど溶けていて、冷たい氷水になってくれている。
保冷バッグは、グラナイトギアのエアセルブロックというもの。かなり長時間冷蔵してくれるので重宝している。

※2014年9月の写真

久しぶりにB-6君の出番だ。まず炭を熾す。
100均の固形燃料を着火剤にする。が、なぜかマッチで火が付かない。なんで?



ええい、面倒だ。アルコール燃料をちょっとぶっかけて着火。当たり前だが、ぼっ、とすぐに付いた。


炭の下に、落ちていた松ぼっくりをいくつか入れておいた。これはいい燃焼材になる・・・のだが、実際に良く燃えすぎて、炎が立ち上がってしまった。


そうこうしているうちに、暗くなってきた。ランタンを点灯。
これまでの自分の動画を見ると、やはり夜の絵が暗い。そこで、少し明るいランタンを使うことにした。
ふつうのヘッドランプに被せて使う、モンベルのクラッシャブル・ランタン・シェードという白い不繊布の被せ物があるが、色々工夫はしてみたが、どうしても使い辛くて、スノーピークのたねほおづきでも買おうかと思ったが、まずはAmazonで適当な安物を試してみることにした。997円。


おう、とってもいいじゃないか。使いやすいし、十分明るい。
もちろん、重量増であって、UL系(ウルトラライト)を目指す自分には痛いのだが、必要な撮影機材、という割り切りも出来るかもしれない。
照明器具としては十分なものだと思った。

炭の火も落ち着いてきた。焼き鳥の開始。
何種類かの焼き鳥を楽しみたかったが、都合のいいパックは見つけられず、ネギマを5本。


焼き鳥のタレが欲しいところだが、スーパーにはひと瓶でしか売っていなかったので、焼肉のタレで代用。
うん、まあ、ちゃんと焼き鳥っぽくはなってくれた。七味唐辛子は多めが好きだ。

続いて焼肉。
カイノミ(バラ)とヒウチ(モモ)という謎の御一人様用焼肉パックが売っていたので、買ってみた。グーグル先生に聞いてみたら、かなり稀少部位らしいが、お買い得だった。


まずカイノミ。うんうん、おいしい。アウトドアでBBQにして焼肉のタレにブッこむ野蛮な食い方ではもったいないのかもしれないが、シェラカップご飯でばくばく食べる。
最後はヒウチ。実は炙る程度でいただくのが良いらしいと今知ったが、屋外で半生で食べるのは怖くて、よく焼いてしまった。非常に油が多く、B-6君が炎に包まれ、肝心のヒウチは表面が炭っぽくなってしまったが、十分おいしかった。

炭は約半分余ってしまった。ZIPLOCふた袋持ってきたのに。ひと袋500gなので、かなり無駄な重量増だったわけだ。いかに普段BBQをしないかがバレる。

火が消えるまで、チョコボールやミックスナッツをつまみながら、酒を飲んで過ごす。


夜景の中、どこからか太鼓の音が聞こえる。盆踊りだろうか。
背の山の向こうから花火の音も聞こえてきた。残念ながら見えない。

B-6君の火が消えるのを待つ傍ら、ネットテントに潜り込んでみる。
驚いたのは、思ったより風を通さずあまり涼しくない事。
そういえば、普通のテントでも入口のモスキートネットを閉めると思ったより中は暑くなる。それと同じだ。
とはいえ、閉め切ったツェルトよりはずっと涼しいのが救いだ。
オープンな涼は得られないが、虫に食われる不快からは守ってくれる・・・はずが、フロアレスのため不整地(つまりココ)では底面の隙間が大きく、アリさんを含め、でっかい甲虫くんも入ってくる。
比較的虫は平気な自分だが、大小の甲虫くんをぽいぽいネット外へブン投げながらのキャンプは楽しくない。虫のいる季節はフルクローズドが望ましいだろう。

余談だが、7月の初めに行った奥多摩では散々ブヨに食われまくり、いまだ腕に点々と痕が残っている。そのせいで、盛夏の今現在(8月19日時点)でも長袖ワイシャツで通勤している。
あまりにひどい虫食われは社会的生活に影響してしまう。
ちなみに、ブヨは30箇所以上食われて救急搬送された人もいるそうだ。自分も、数十か所食われた後、毒が回りだしてからは息苦しさを感じた。
※ブヨの毒は食われてから数時間後にかゆみなどの症状が出る。
やぶ蚊などに食われても30分~1時間程度でかゆみも腫れも引いてしまうので普段は放っておいているが、ブヨだけは強く反省を促される虫食われだった。

※2016年7月

スマホで映画など見ながら虫をブン投げて、B-6君の火が消えるまでお酒を飲んで過ごした。
相変わらず、夜景がきれいだ。低山で市街地が近いので、街の様々な音が聞こえてくる。
信号機の3色もあちこちに見える。
おやすみなさい・・・

・・・と、耳元にやぶ蚊のサウンドが近づいてきた。えええ~~・・・
フロアレスのネットだから地を這う虫はダメでも、飛来するタイプは防げると思ったのに。
甘かったようだ。
面倒で放っておいたが、やたら腕にかゆみを感じるようになったので、かなり食われているらしい。
これはダメだと、シュラフカバーにもぐり込んだ。
当然だが、暑い。
ああ、なんてことだ。涼しい峠の一夜のはずだったのに。
おまけに、うとうとしかけたら顔にでっかいカブトムシの雌が落ちてきて、びっくりして目が覚めた。落ちたほうもびっくりしただろう。
丁寧に退出いただいて(ネット外へブン投げて)、ふたたびシュラフカバーに潜り込む。
ペラペラの、45x80cmのDUOMATのみだが、幸い地面は土面で、地熱もそんなに感じず、割と快適に寝られる。暑いのを意識から無視して眠った。

朝、早い時間に目が覚めた。


早朝はそんなに暑くは感じなかったが、寝苦しい一夜には違いなかったので、早々に寝床は畳んでしまった。

陽光直撃を防ぐタープの張り具合を確認して、グランドシートの位置を直し、朝食の準備。


サラダ油やおさかなタレ瓶に醤油を持ってきたのに、目玉焼きのための卵そのものを忘れてきた・・・
まあ、しょうがない。米を吸水させる。
その間に、どんどんパッキングを片付ける。少ないから簡単だ。
やはり、というか、撮影機材が多く重い。バックパックではこのへんが限界だろう。
食事メニューは私にしては成功だったが、快適に過ごすための道具類は圧倒的に役不足。
イスやテーブルもごく計量なものも販売されているが、それらを「担いで」行動するのは、はたして可能だろうか。
もちろん、安くはないので資金の問題もあるし・・・
・・・などと、トミカのピクニックシートに座ってアリさんと戯れながら考えてみた。

米をシェラカップで炊く。
次に、マグでふじっ子シリーズの野菜の炊き上げを温める。このシリーズはバリエーションがあって気に入っているが、基本的に要冷蔵パックなので、夏は常温では持ち歩けない。今回は冷蔵バッグがあったので選定したが、この季節は常温保存の大丈夫なものを基本的な選択にしている。
野菜の炊き上げはトランギアのアルコールストーブの風防にしているスノピ焚のミニカップに盛り付け。(ぶっこむだけ)

このミニカップ+EPIのウインドシールドで最強の風防が出来る。ミニカップは反射熱を利用したいわばブースターになるので火力アップにつながっている。これにトランギアを入れるとちょうど火口上部が顔をのぞかせる高さで、これにプラスしてEPIウインドシールドを使用すると、上に乗せたクッカーに伝わる熱を逃さず更に火力が得られる。
夏季ではそうまでする必要は無いことが多いが、火力が弱く微風でも湯が沸騰しないアルコールストーブでは、かなり有効な方法だ。
もっとも、これは空き缶を半分に切ってアルコールを入れて火を付けるだけ、という単純構造のアルコールストーブだから出来る方法で、同様のことをガスストーブなんかでやってしまうと過熱による爆発などを引き起こしかねないので厳禁だろう。
さすがにここまでやるとアルコールストーブも燃費がすこぶる悪くなる。が、短時間で十分な火力を得られやすくなる(とはいえ、やはりアルコールなので効果は知れているのだが)

マグのお湯にはフリーズドライのあさりの味噌汁。パッケージを開けてマグに投入し、かき混ぜてみてびっくり、なんとあさりの貝ごと入っていた。どうりでややお値段が張ったわけだ。いまのフリーズドライ技術はこんなことまで出来るんだなあ。
おいしくいただきました。


結局、これで計2.5Lの水は使い切った。近所の低山だからいいものの、これはダメだ。
少なくとも500mlの予備は無くてはならない、と個人的には思っている。
余らせて最後に捨てるのはいいが、使い切るのはまずい。今回はそれほど水を使う鍋などのメニューは無かったが、もしかしたら足りなくなっていた事態も考えられる。
もしかしたら、傷を洗いたい場面があったかもしれない。
大いに反省すべき点だ。

太陽もだいぶ昇ってきた。全て片付けてパッキング、帰り支度。
もちろん、携帯トイレもだ。今回は2パックほど製造した。


MTBをデポしてあるところに戻る。
ワイヤーロックを外し、サドルを一番下まで下げる。ひどい不整地だし、斜度のきつい下りが連続するので、終始スタンディングポジションだ。

しばし考えたあと、Gopro + ジンバルをヘルメットに装着することにした。
この下りは既に何度か撮っているので、今回は省略しようとも思ったが、乗車でのジンバル効果を試してみたかったし、せっかくの藪漕ぎダウンヒルなので、面白いかもしれない、と思った。

まあ、案の定、ヘルメットにマウントすると重いこと重いこと。0.8kgがアタマに乗っていることになる。
おまけに、ザックの脇からにょーんと伸びたgopod350が邪魔だし、食べ切った、飲み切ったとはいえ、ザックも決して軽くはない。
スピードは出せないだろう。

慎重に走り出す。藪で全く路面が見えない。
心情的には崖側を走行せず安全な土手側に寄って走りたいが、逆に土手側は崩れた土砂や大きな石や岩がごろごろしていて、とてもじゃないが走れない。おまけにデカい落石も何箇所かある。


そろそろと真ん中から崖側を走り出す。路面からは大小様々な邪魔者がいることが、ハンドルバーを握る両手に伝わってくる。
たまに、土手から張り出した木の枝が、伸びたGopodに引っ掛かる。
極めて立体的な障害物対策が必要だ。

前輪からの感触を確かめつつ、そろそろと進む。
正面に当たって強い抵抗を感じた時は一旦スタンディングのまま止まり、左右どちらかに除けて進む。これを、停止が難しいほどの急傾斜の下りでやったりする。
足付きは無し・・・と思いきや、右急カーブ急斜面を曲がった後、開けた崖で藪が非常に深かったため、それを避けようと崖側に寄った際に、危うく崖側に倒れ込みそうになった。


咄嗟に足を付いて回避したが、冷や汗モノだった。この崖は落ちたらタダでは済まない。
ただちに両足を付き、そのままみっともなくよたよたと前進して切り抜けた。

再度乗車。そろそろと進むが、木の枝の張り出しがきつく、ジンバルに直撃したりした。


ジンバルはカメラアングル維持の動作をモーターで行うので、自動で回復する。あー、やっちゃったか、と一度停止してカメラを確認してみた時には、既に自動復旧していた後だった。

またリスタート。と、いくらもしないうちに乗車不能なほどの不整地に成り果てた。
降りて押す。この先は左急カーブ急傾斜の非常に細い踏み跡道。前回は乗れたが、今回は危険過ぎるだろう。
押して下る。もったいない、とは思ったが、私の腕では、この激細急カーブ急傾斜の激藪漕ぎダウンヒルは無理だ。
いくつもの蜘蛛の巣をカオで集めながら、広くなる作業道まで出る。


ほっとしてまたリスタートするが、いきなり前転した。あっという間だった。
急な下りで落石に前輪が引っ掛かった・・・・と思ったが、もしかしたら、穴、かもしれない。見事な転倒劇。
幸い、深い藪がクッションになって、意外にダメージ無く着地した(背中から)


ヘルメットを脱いで、ジンバルとGoproをチェック。とりあえず見た目はなんともない。
MTBもチェック。こちらも機能的には無事なようだ。

また走り出す。
動画作成時に気が付いたが、直後はGopro画面に真ん中横に太く白いモヤがかすかにかかっている。
キズか、と思ったが、このモヤはしばらくすると消えている。
木の枝や葉っぱで擦ったらしい後に消えているので、もしかしたら蜘蛛の巣だったかもしれない。

藪も次第に薄くなり、最後の僅かな登りを押して、展望台の下までたどり着いた。
ここからは深い藪は無い。が、今度は急傾斜の連続になる。

カメラマウントをハンドルにしてみようか、とも考えたが、どうも良さ気な絵がイメージできず、今回はヘルメットマウントのままで下ってみることにした。
ヘルメットマウントも、今回はたしてどんな動画になっているのか、それもイメージし難い。まずは同じ基本的なアングルで通してみて、それからバリエーションを模索するのがよさそうな気がした。
もっともこのダウンヒルは押し上げが強烈にキツイので、何度も上り下りする気はしないのだが。

藪漕ぎよりはスピードを付けて下り出す。もっとも、ジンバルが重いので、ヘルメットが振られる。フィットをかなりきつく締め上げたが、それでもぐらぐらする。
軽快なダウンヒルは諦めて、比較的ゆっくりに徹することにした。特にヘルメットが前方に振られて被ってくると、目にかかって視界が塞がれることがたびたび起こったので、危なくて飛ばせなかった。


比較的緩い斜面で変速した時に動作不良を起こした。入りにくい、ではなく入らないギアがあるため、降りてスプロケをチェック。
ローギアに細い蔦が二重三重に絡んでいた。取り除こうと思ったが、意外にがっちり食い込んでいるので、降りてからやることにして、ダウンヒル再開。
足を付いても止まっていられない急傾斜のタイトカーブを何度も超え、舗装の林道に降りた。

ほっと一息。ヘルメットを脱ぐ。
スプロケの蔦を取り除く。携帯工具を使わないと外れないほどがっちり食い込んでいた。
サドルを街乗りポジションに上げる。
帰りは快適ハイスピードな舗装路。
渓流の音を聞きながら、軽快に下っていった。


帰宅して、ザックとシュラフカバーを丸洗いした。
大汗をかいたので、放っておくとオッサンの匂いになってしまう。

焼き鳥やBBQのアブラをたっぷり食らったB-6君は、スチールウール(100均)でごしごし擦った後、台所用洗剤できれいに洗った。
シェラカップやマグカップも同様。荷物が少ないと後片付けも楽なのが、ULのいいところでもある。

プラティパスはぐにゃぐにゃ曲がる針金様のゴム被覆のやつに引っかけて、部屋の適当なところにぶら下げておく。これは、乾くのに一週間くらいかかるので、しばらく放ったらかし。

やはり、私にとっては夏シーズンのほうが難しく感じる。
虫の問題もそうだし、服装も考えなくてはならないし(お○らし様の汗の対策)
防寒の衣服やシュラフは必要なく軽量化が可能だが、食糧の保冷や、なによりも冷たい水を取りたいがためにサーモスは外せない。水分も冬より多く必要だ。
氷の運搬など贅沢千万、という合理的な判断も出来るが、修行に行くわけではないので、快適な楽しいキャンプの要素としての「夏の氷」は装備から外したくない。
私の使うサーモス・チタンボトル500mlは実測259g。同じサーモスの山専ステンレスボトル900mlで390g。
これならこの1Lクラスに氷を詰めて持って行ったほうが、より快適で楽しいキャンプが出来るかもしれない。

帰りに一気飲みしたペプシ。

背負う、という条件でぐうたらULキャンプを満喫するにはまだまだ私の知恵不足だが、そんな模索(もがく、かもしれない)もまた楽しい。

次回は・・・うーん、虫のキビシイ季節にもう一回チャレンジしてみたいなあ。

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