Bluetoothイヤホン交代

EARIN（あーリンではない）

通勤の時に音楽を聴いているが、2008年からBluetoothでワイヤレス化して使っている。
時々途切れたりはするが、ケーブルに繋がれていない自由な感じは何物にも代え難い。


それまではいわゆるコントロールボックスというBluetoothレシーバーを用いてステレオイヤホンは別体のものを使用していた。イヤホンそのものの音がショボイとなんとも悲しくなる。オーディオマニアのような超絶クォリティは求めないが、耐えられる限度というものはある。
このBluetoothコントロールボックスが実は曲者で、通勤時は襟なりどこなりに挟んで固定する必要がある。これが実に邪魔なのだ。コントロールボックスとイヤホンは当然ケーブルで繋がれているので、いくら旧ガラケーや現在のスマホとはワイヤレス化されたとはいえ、取り出すとき、仕舞うときが面倒だし、移動中のちょっとした動き、たとえばスマホを胸ポケットから出すときにケーブルがひっかかったりする。

2014年3月にJaybird Bluebuds Xという、コントロールボックスの無い、左右イヤホンの接続ケーブルのみのものを買った。
Bluetoothレシーバーや電池なども全てイヤホン本体の極小ボディに収納なれている。
それでいて連続稼働時間は8時間。実際に行き帰りの通勤合計3時間半では全く問題なく使える。
更に、音がいい。ホントに感激するほどいい。

・・・と、良いこと尽くめのBluebuds Xだったが、まず平たいフラットケーブルがぐねぐねによじれてきてしまった。首の後ろにケーブルを回すのだが、襟に挟まったり、みっともなくよじれて変な形で首回りにまとわりついたりで、気になってしょうがない。

次に、右のイヤホンの後部のフタを開けてmicroUSBで充電するのだが、フタが割れて一部が欠けてしまった。これではご自慢の防水性と永久保証はダメだろう。

更には、イヤーピースが特殊すぎる。装着する部分がぶっとい円筒状で、一般的な形状ではない。付属のイヤーピースはシリコンのものとコンプライの低反発ウレタン状のものだが、まずシリコンのほうはじきにスカスカになって非常に外れ
やすくなってしまい、案の定付け外しの際に紛失してしまった。他メーカーのものを無理矢理押し広げて装着して使ったりしたが、しばらくするとシリコンの形状が押し広げられてやはり外れやすくなってしまう。
コンプライのほうは、劣化が激しい。ちぎれてきたり、低反発ではなくなって外れやすくなってしまう。コンプライでBluebuds X対応製品を買ってみたが、3千円もして3組しか入っていない上、かなり無理矢理押し込まないと入っていかず、更に、あまりにきついためにしばらく使っているうちに縦にばっくり割れたりした。

音がいいだけに、実に惜しい。

使い難くて悶々としていたが、ふとEARINという製品があることを見つけた。
これは、完全にケーブルレス。左右イヤホンを繋ぐケーブルすら無い。

非常に魅力的だが、難点と思われる点がいくつか目についた。

・稼働時間が2時間50分と短い

新品のうちはこの数値に近い時間で使えそうだが、しばらく使っているうちに電池が劣化した場合、半分くらい、つまり1時間半未満の稼働時間になるのではないだろうか。
これは、私の往路通勤時間未満となる可能性がある。特に、冬は使える時間が短いのではないだろうか。

・紛失が心配

完全にケーブルから解放された自由さは魅力的だが、紛失の危険がかなり高い。
ケーブルをちょん切ったイヤホンと同じなので、手からこぼれ落ちてあらぬ所へころころ・・・は十分あり得る。3万円超のイヤホンだから、これは恐ろしい。

・音切れ

まだ2日間しか使用していないが、何度か音切れを経験した。右が切れやすい、とは言われているが、確かに右が瞬断したことがあった。今朝は、音楽を聴き始めた後、ぶっつり途切れた。
音切れについてはBluebuds Xでも何度もあるし（頻繁ではないが）、ワイヤレスなのでそういうものだろう。まあちっこい割には頑張って繋いでくれているかわいいヤツ、くらいに思っておけばいい。

・接続が鈍い

おそらくこれはスマホ側の問題では、とも思っている。ケースから出して耳に装着、音楽プレイヤーを起動して曲を選び・・・の状態で、まだ接続されていない事がある。

・音質はいまいち、音量が小さい

音質はいまいちだった。が、音楽プレイヤーのイコライザー等で若干補正してやれば、まあそれなりにはなってくれた。
どういじってもどうにもならないイヤホンも多いので、これはありがたい。このくらいの音質であれば私は合格点だと思う。
ちょっと音量が小さい。音楽プレイヤーのイコライザー調整で全体レベルを上げると、今度はレベルが頭打ちになってリミッターの状態を招いたり、音が歪んだりする。もうちょっとで満足出来るレベルになりそうなので、工夫はしてみる。

・・・と、微妙な点も多いが、ほぼちゃんと使えるレベルで完全ワイヤレスが実現できているので、十分満足といえるだろう。