2016年5月28日土曜日

MTB&ソロキャンプ(テント無し)

2016年5月4日~5日

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その1:登り、昼食、夕食
その2:朝食、デポ地へ下る
MTB&ソロキャンプ(テント無し)  その3:MTBダウンヒル


実はこの2日前、新たな地に同じ要領で出掛けて行った。


眺望は無いが、一面にシダ類が生い茂る針葉樹林の幻想的な場所だった。
ところが虫が多かった。蚊、ハエ、飛ぶ小虫、小さな甲虫類、地面を行きかう様々な虫。



余りにも多すぎて、コーヒーだけ飲んで撤退してきた。

野宿やキャンプではどこでも虫はいるものだが、限度はある。
テント内のみで過ごす完全にクローズドなキャンプなら可能だろうが、今回は逆にタープも張らないオープンな野宿を計画したので、場所の選定は重要だった。

久しぶりにMTBでも走りたいし、5月のゴールデンウィークで活動可能な日程にも限りがある。
場所探しは別の機会にじっくりやることにして、何度も通ったあきる野市の峠に行くことにした。


撤退野宿ではBianchiのハードテールMTBで行ったが、今度はフルサスのTREKを引っ張り出した。
あきる野市の峠からのダウンヒルは、以前にBianchiで下ったが、相当荒れてもいるし、なによりその本領を発揮できるTREKで走りたかった。

5月初旬。まだそれほど暑さは感じない。が、既に初夏の気配は感じるので、シュラフ等は冬用までは必要無いだろうが、野宿に必要な水の量に自信がない。
そこで、水は3L持っていくことにした。
これはかなりな重量で、水3L=3kg。
何しろ途中補給の不可能な野宿なので、足りない=撤収になる。
・・・が、実際に使用したのは1500ml、半分だった。
昼のカップヌードル、夜と朝のシェラカップ炊飯、スープや味噌汁、それにMTBの押し登りで消費する水分と、キャンプ生活で消費する水分、といった、細かい分量の積み上げで計算出来たはずだ、と後から気が付いたが、日程にあせって、準備にあせって、ちゃんと計算をしなかった。
おまけに、夕方現地到着と見込んでいたが、急に思い直して午前中に出掛け、現地で昼食に計画変更し、昼食は近所のコンビニで急遽買い集めた。

つまり、軽量化に程遠い無計画が災いして、ザック重量は10.4kg。
単純に、無駄を省いて装備すれば8.2kgにはなったはずで、そこから軽量化の工夫を施せば8kgは切っただろう。
この2.5kgほどの差は、非常に大きい。特にMTBで行動する上では、軽快さと気持ちの楽さに決定的な差を生み出す。

まあ、いつも万全の準備で行けるわけではないが、ずいぶん差が出るものだといい勉強になった。

TREKで出発する。ヘルメットにはGoproをセットしなかった。
2日前は現地到着まで全て録画したが、今回普通の車道走行風景をオープニングにしても、冗長な感じになるだろうと思いカットした。

現地に到着し、峠に向かって登り始める。



まず、Goproをセット。前輪フォークに超ローアングルでマウントした。これが意外に難しく、あまり安定した感じもしない。



下りでこれを使うと、途中でもげてGoproを紛失しそうだ。下りは止めておこう。

適当なところで、今度はリアのチェーンステーにやはり超ローアングルでマウント。これもマウント方法が難しかった。



その後、ヘルメットマウントで前向き、後ろ向き、それにサドルにマウントして峠を登り切った。

朝メシを食べてこなかったせいで、ハンガーノック、つまりシャリバテを食らった。
決して距離のある登りではないが、体がちっとも前に進まない。
早く昼メシにしたい。

最後の登りの前に、少し広場になっているところがある。ここから僅かに登って峠に到着するが、この最後の登りは人ひとりがやっと登れる急坂の九十九折れ。
とてもMTBを担いでは登れない。
TREKはこの広場にデポすることにした。



少し細めのワイヤーで太い立木にロック。これでも相当に心配だ。決して安くはないMTBなので、本当は宿泊地に持っていきたい。しかし、この急坂を上げるのは無理だし、無理矢理上げたところで、今度は担いで下さねばならない。そのほうがよっぽど危険だ。
人が通ることも非常に稀な場所なので、まあ問題無いだろう。一応、宿泊地からは見える場所にある。

その最後のひと登りを登って、宿泊地に到着。市街地が一望に見渡せる、静かな峠だ。
風が気持ちいい。



午後を回って、ちょうど日陰になったところで、涼しくていい。が、朝は遮る木立さえない直射日光になることを、この時は忘れていた・・・

いつもならテントかツェルトを張るところだが、今回は何も無し。
グランドシートにOMM DUOMATを乗せて終わり。



このグランドシートは1.9m x 3.3mあり、万が一の降雨時にはタープにする。
すると、地面はDUOMATだけになるが、どうだろうか。シュラフカバーはレイヤ3ゴアテックスなので、防水性能は大丈夫なはず。

顔に蚊やコバエが群がることも考えて、帽子(キャップ)と頭に被る防虫ネットを持ってきた。
これは、就寝時に装備して寝たが、ふと外してみても顔に虫を全く感じなかったので、結局使わなかった。
起きている時に虫等が許容できるほど少なければ、ビビィサックもいいかもしれない。

さて、いそいそと昼メシの準備をする。
スノピのテーブルを組み立て、アルコールストーブに燃料を入れてお湯を沸かす。風が強い。いつもはスノピの焚のミニカップを風防代わりにすれば十分だが、EPIの風防も兼用した。

カップヌードル・シーフード、赤飯のおにぎり、ツナマヨの巻き寿司、魚肉ソーセージ。はっきりいってファミマの余りモノばかりだが、それでも十分だ。



スキットルに入れてきたバーボンも飲む。近所のファミマからペットのアーリータイムスが消えたため、瓶のジャックダニエル。アーリーのほうが好きなので、ちょっと残念。



いつものことだが、実はスキットルからストレートでアルコール度数45度のバーボンをあおっても、大して酔っぱらわない。
4度のキリン氷結早摘みレモンのほうがよっぽど回る。
炭酸のせいだろうか。

寝っころがって空を見る。真上は、背後の林の縁なので木立の隙間から青空が覗いている。



視線を移せば、一面に開けた峠から市街地が見える。今日はテントも何も無しなので、解放感しかない。

何をすることも無く、入間のほうを飛んでいる軍用機を眺めていた。空を大きく使って何機も何機も着陸していった。訓練なのだろうか。
あんなふうに飛べたら気持ちがいいだろう。

少しづつ夕暮れがせまり、うとうとしたりしているうちに、夕方が訪れた。
だらだらと夕メシの準備を始める。

周囲が暗くなり、市街地にだいぶ明かりが灯ったところで、小さなヘッドライトのprincetontec byteにモンベルのランタンシェードを被せた。
このランタンシェード、色々と工夫して何度も使い方を試しているのだが、どうしてもマシな使い方が見つからない。
上から吊り下げると、手暗がりになる。テーブルに置けば少しはいいが、そもそも極小のテーブルなので、できれば同じくらいの高さの石にでも載せたいところ
だが、そうそうちょうどいい高さの平たい石は、都合良く見つかってはくれない。
重量僅か8gの面白いアイテムなのだが、そろそろ諦め時なのかもしれない。



夕メシは、レトルトの明治スープカレー。かなり美味しかった。付属のスパイス、というのは真っ赤な唐辛子っぽく、注意書き通りに、入れ過ぎるとエライ辛くなる。今回ドバっと出てしまったのでもしかしたら全部入ってしまったのかもしれない。かなり辛かった。
炊飯はシェラカップで0.9合。1合でもいけるだろう。シェラでの炊飯もかなり安定してきた。
それにインスタントのカップスープとコンビニのポテトサラダ。
まあ貧相な夕メシなわけだが、十分だろう。

チョコボールをつまみにちびちびとバーボンの飲んでいたら、8オンスのスキットルはそのうち空になってしまった。
結局、一晩で200mlを飲んでしまう。

モンベルのスーパーストレッチダウンハガー#5に、同じくモンベルのレイヤ3シュラフカバー。
このシュラフカバーはレイヤ3なので単体使用も可。ただし、ジッパーが半身までしか開かないから、ホントに暑いときは使えない。

ニコ動では「モンベルばっかりじゃねえかよ」と上級者()にはすこぶるウケの悪いモンベルだが、昔、奥様と行ったヒマラヤトレッキングでも散々お世話になったメーカーなので、好きだ。
当時の黄色いヤッケ(今で言うアウタージャケット)、レインパンツ、ダウンインナーの上下、などは20年を経た今でも使用している。

失敗野宿のトラウマが蘇り、露天で寝る際にキャップ(野球帽)とフェイス・モスキートネットを被った。キャップを被れば顔面に少しのスペースが確保出来る。
若干寝にくいところはあったが、十分に眠れる。
が、夜中にトイレに起きた時に、試しに無しで寝てみたら、虫も顔に感じずにちゃんと眠れた。
まあこれは場所によるだろう。



気温は17度。シュラフとシュラフカバーの組み合わせは丁度いいくらいだった。
これ以降はシュラフは#7でいいだろうし、更には無しでも良さそうだ。
今度は地面の熱などと戦うことになるだろう。

明け方に一度目が覚めた。
今日は昼に家族で庭でBBQをやるので、あまりのんびりはしてられないが、もう一眠り。
・・・と、少しうとうとしたら今度は直射日光で目が覚めた。
そうだった。この場所は、景色は最高だが、午前中は太陽を遮るものが何も無いのだった。
背後の林は急激に落ちている斜面なので、逃げられる木陰も無い。
夏よりはまだマシな直に太陽を浴びながら、朝メシにした。



サバの生姜煮のビニールパックを450チタンマグで温める。缶詰だと缶ゴミが出るが、ビニールパックだとその心配はない。
サバの生姜煮をマグに入れたまま脇に置き、シェラ炊飯。
炊けたら、マグをちょっと火にかけ直し、サバの生姜煮を焚のミニカップに開けて、マグにはなめこの味噌汁のフリーズドライを入れる。
美味し。
途中でサバをシェラに一度退避させ、このところ失敗続きだった目玉焼きをミニカップで作った。

さて、片付ける。
荷が少ないから片付けも簡単だ。
持ってき過ぎた水は、少量を残して流した。どれくらい余ったかと確認したら、3L持ってきて使ったのは1.5Lだった。
さすがにぴったり過ぎると不安だが、昼、夜、翌朝、の3食と予備で2Lもあれば足りるのだろう。盛夏でもおそらく2.5Lくらいか。
途中補給出来るととても楽なのだが、完全無補給の野宿では、この量が必要だろう。

軽くなったザックを背負い、TREKのデポ地に降りる。
ここからは今回のメイン、ダウンヒルだ。

昨年11月に一度MTB&ソロキャンプで来ている。その時は途中の展望台にツェルトを張った。
物凄いガレた場所で、リッジレストSo-Liteを使っても背中が痛かった。
今回のダウンヒルは更にその上からで、展望台より上は道に草が生え岩や石がごろごろで非常にコンディションがきつい。



ニコ動で指摘が多かったグローブを嵌める。まあ、今回はしないとヤバそうだ。
慎重に走り出した。が、動画的にはMTBダウンヒルにあるまじきゆっくりペースになってしまった。
途中、細い、右側が切り立った下りがあり、ここは乗車は無理と思っていたが、案外いけた。
それなりのペースで展望台まで出た。



ここからは11月と同じコースだ。ただ走っただけでは同じ絵になってしまうので、途中途中でGoproのマウントを変えながら撮った。




ホントは登りと同じように超ローアングルにしたかったが、今回は時間もそんなに余裕がないし、外れて紛失も心配なので、ローアングルはやめておいた。
GPSで探せる機能とかないのだろうか。



山道を降りて林道に出る。
サドルを元の高さに戻した。
虫の問題さえ大したことなければ、露天野宿も全く問題なかった。これならタープ泊ももちろん問題無い。
ただ、問題はその虫だ。前回の失敗野宿のとおり、我慢の限度を超えた虫の攻勢に合っては、やはり蚊帳か何かの装備が必要になる。

ウルトラライト装備では地面に座るロースタイルが普通だが、蚊帳付きハンモックを寝台&イス代わりにする方法もあるようだ。
試してみる価値はあるかもしれない。


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