2016年7月13日水曜日

【奥多摩】鷹ノ巣山ツェルト泊

2016年7月1日 - 2日

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事前に計画したザック重量を1kg以上オーバーした。
最大の原因は食料。大して贅沢はしていないつもりだったが、結果的に800gのつもりが倍くらいになっていた。
しかも、思ったより食欲が出ず、多かった、と感じた。
少ないのも問題だが、多いのは重量増になるので余計に困る。飢えるよりは多目に持ちたい、という貧乏根性はなかなか捨てられず、私にとっては難しい課題だと感じた。


自転車で八王子駅まで行くつもりだったが、急遽バスに変更。深い意味はないが、有給休暇を取った平日で早い時間のバスがあったので、なるべくラクしたかった。

八王子駅北口に新しくできたファミマでおにぎりを買う。なんだかきびきびしないオジサンがレジしてくれたが、店長さんなのかもしれない。
コンビニはバイト雇用もままならず働き過ぎで体を壊す店長が多いと聞くが、ここは大丈夫なのだろうか。

すぐに中央線が来る。平日とはいえ、出勤にはまだ早過ぎる時間なので、それほど混んではいない。

立川駅で奥多摩行きに乗り換え。このV字折り返しルートがいかにももどかしいが、八高線で拝島乗換より、座っていけるのでラクだ。
ホームでおにぎりを食べる。今日のルートは長い急登なので、腹ごしらえは重要だ。



映画「OMEN」などを見ながら奥多摩までのんびり中央線に揺られていく。年齢のせいか、ホラー映画もそれほど恐怖感を覚えずに見ている。かといって怖くないから面白くない、というわけでもない。見ていて恐怖は感じないが、ちゃんと怖く作ってある映画がいいのだ。変に恐怖感を煽る作り物感のある映像や、わざとらしい効果音やバックミュージックなどは、かえってしらけてしまう。「OMEN」の3部作はなかなか良く出来ている。

奥多摩駅に着いたら、平日なのに結構な登山客の数。もちろん私もそのひとりなのだが、どうも私は大勢の中にいるのが苦手だ。静寂と孤独が欲しい。が、まあ奥多摩にそんなものを求めても、この都心からアクセス抜群の奥多摩エリアにそんなものは無い。
入山場所は比較的近いので、さっさと手近のバスに乗り込む。

奥多摩湖バス停で降りる。まずトイレを探す。売店の建物が営業時間前で閉まっていて、ちょっとうろうろしてしまった。



やっとトイレを発見し用を済ませ、奥多摩湖畔に戻って、入山の準備。街中カモフラージュ用の半袖シャツを脱ぎ、プラティパスに新しく買ったドリンキングチューブを装着。これでちょこ飲み給水が出来る。

ザックを背負い、水根から入山。期待したよりザックが重くてちょっとへこむ。
とはいっても、たった7.1kgなので、贅沢は言えない。



青梅警察がナニかを狙って作ったポスター?



へんちくりん小屋の脇を通り、急坂を登って細い山道に出る。
さあ、ここからしばらくは天国の沢沿いルート。アップダウンも少なく、常に木陰で沢の音が続く。



プラティパスのドリンキングチューブを試す。飲み口(バイトバルブ)の噛み方に一癖あって、まともに水が出てくるまで四苦八苦してしまった。噛み過ぎても水が出ず、出てきてもゴクゴクとは飲めない。ドイターの3Lは特に考えなくても飲めたが、プラティパスはちょっと慣れが必要なようだ。



が、なんといってもあのプラティパスのソフトボトルをそのまま使えるのが魅力なので、これは慣れるしかない。

しばらく歩くうちに、左足小指に違和感を感じた。
途中でレジャーシートを広げてザックを下ろし、足指をテーピング。



と、ここで本日初めての他者に遭遇。私の向かう方向より降りてきた釣り人だった。
静寂と孤独を好む私は、元店員の社交性を如何無く発揮してしばしオジサンと雑談。
ヤマメが12匹も釣れたらしく、ご満悦だった。
テーピングも終わって挨拶をし、ザックを背負い直してオジサンと行き違う。

と、しばらくするとヘブンな細いなだらか山道は終わってしまい、急登が始まった。
もう、ひたすら息を切らして登るしかない。



途中で体力が切れそうになり、もう一度レジャーシートを広げて休憩。行動食(○○玄米ブラン)を2袋、ミックスナッツと甘栗とチョコレートを包装から出してジップロックに入れたものをむさぼり食う。チョコレートが溶けることは分かっていたが、ミックスナッツの塩気で案外ベタベタにならない・・・は半分成功したが、ジップロック内側表面に接触しているものはやはりベタベタになるので、この方法は暑い~暖かい季節には使えないらしい。
ちなみに冬は全く問題なかった。
ちょっと一口、スキットルのバーボンを飲んでみた。果たしてどうなるか。危険個所は無い道だが、ペースが上がるか落ちるか。
と思ったが、ペースは特に変わらず、若干頭痛がしたりしたので、以後は厳禁とすることにした。

ほうほうの体で石尾根縦走路に辿り着く。とはいっても、まだまだ急登は続くのだ。
ふと気が付くと、登山パンツの前が、まるでおも○ししたようにびしょびしょになっている。全部汗だ。



うーん、こんなになったのは初めてだなあ。というか、これは夏山にはダメなんじゃなかろうか。いくら速乾性とはいえ、かなり不快だ。

さらに追い打ちをかけるように、大量のハエにたかられ続けている。沢沿いのヘブン道を過ぎて急登になってからだったろうか。
これが非常に、気持ちの安寧と体力の回復を邪魔する。あまりにも多い。
結局今回の登りは、このハエに終始悩まされ続け、不快な印象を強めてしまった。
冬はそんなことなかったのに。

気を取り直して、まだまだ続く急登を登って行く。多少、斜度はマシになっただろうか。

登り続け歩き続け、やっと鷹ノ巣山登頂へ向かう道と避難小屋に続く巻き道の分岐に出た。
登頂路へ向かい、ちょっとした草地の木陰で休憩。この先の山頂への登りがまたキツイのだ。

意を決して歩き出す。山頂までいよいよラストスパート・・・というか、じりじりと這うように急坂を登って行く。さほど長くはない。
12時52分、鷹ノ巣山登頂。



先客が一人、すぐ後からこれまた急登の(奥多摩三大急登)稲村岩尾根側から若いお兄さんが単独で登ってきた。
(私の登った水根から六つ石山を経由して鷹ノ巣山に登るルートも三大に入ったりするらしい。若干定義は曖昧なようだ)



互いに短い会話を交わす。が、私は数分で挨拶をして避難小屋に降り始めた。
私にとっては、山頂は数分で十分。素晴らしい眺めも、達成感も、数分で十分だったりする。

避難小屋へはほどなく着いた。
・・・誰もいないようだ。



この避難小屋のエリアで以前にもテントを張ったが、その時は数張りだった。今回は誰もいないようなので、おそるおそる避難小屋のドアを開けてみる。
へー、こんなんなってんだ。中は広めの土間と、3~4人?くらいのスペースの床高の板の間だった。
もちろん私は避難小屋に泊まるつもりはないので、あちこちきょろきょろと見学してそそくさと出てきた。

さて・・・まず、水を汲みに行こう。
水場までは3~4分下ったところにある。
ちょっと重いが、ザックを担いで行くことにした。
実はこの奥多摩では、悲しい事件が発生したりしているらしく、強盗や窃盗などがあるらしい。
この鷹ノ巣山避難小屋でもあったらしく、奥多摩小屋とは違い人の非常に少ないここでは、人の目による防犯効果も期待出来ないから、ザックは持っていくことにした。
その他に、去年、熊の目撃情報もあったらしい。水場に水を汲みに行ったら、先に熊さんが水を飲んでいたそうだ。
ということで、おそるおそる水場に近づいてみる。熊はいなかった・・・



水を汲み、広場に戻る。テントは私一人だけ。後から避難小屋にはオジサンが泊まったようだ。
とりあえずレジャーシートを広げてコーヒーでも、とお道具を出した。



ここでも多量のハエにたかられる。なるべく無視してみるものの、あまりにも多くてダメだ。そそくさとコーヒーを飲んで、ツェルトを張ってしまう。



さて、まずは汗でびっしょりの登山パンツと下着パンツをどうにかしたい。
一応下着だけは着替えを持ってきているが、これはいざどうしようもない場合に帰りの電車で使用することを想定しているので、明日の長い下りが控えている今の時点ではまだ出したくはない。
ならば乾かすか。フル○ンで?そう、フル○ンで。
ツェルトの中に入って、下は全て脱いでしまう。で、ツェルトの中に細引きを張ってひっかけてみたものの、ただでさえ結露しやすいツェルトの中に干したって乾くわけがない。



そこで、細引きをポール替わりのトレッキングポールとガイラインで三角形を作って、そこに引っかけてみた。
まあこれなら陽さえ照ってくれれば乾きそう、とは思ったが、天気はあいにく非常に濃いガス。これでは霧雨と同じだ。
ところで、さすがにフル○ンのままでは具合が悪いので、ノー○ンでレインウェアの下を履いてみた。これはMontBellのリッジウォーカーレインパンツというもので、贅を奢ってゴアテックス製だ。20年前に買ったものだが。
と!ふとここで!良いことを思いついた。
ゴアテックスは当然、透湿防水素材。汗をかいても水分を外に発散させてくれる。
ということは!濡れたパンツを履いて上からこれを更に履けば、体温で温められて水分はゴアテックス生地を通じて出てくれるはず。これで乾かすことが出来る!
理屈はそうなので、さっそく実験。まずぐっしょりの気持ち悪い下着パンツを履き、その上からゴアテックスパンツを履いてみる。後は待つだけだ。
うだうだと過ごし、1時間か1時間半くらい経っただろうか、見事に乾いた!やった。
更にその中に、やはりぐっしょり濡れた登山パンツを履き、ゴアテックスを履く。多少暑いなんて言ってられない。が、まあここは標高1700mくらいだし、それほど暑いわけではない。
後は待つだけだ。ミックスナッツや甘栗や溶けたチョコレートをほおばって、スキットルのバーボンを飲み、スマホで映画OMENの続きを見たり、うとうとして過ごした。
登山パンツは2時間ほどで見事に乾いた。なるほど。これは使えるかもしれない。

そうこうしているうちに、ぼんやりと夕刻。
そうだ、米を吸水させなければ。シェラカップに米を開ける。今回は一合で炊いてみる。水を入れて、腕時計のタイマーを15分にセット。
なんだかんだやっているうちに15分が過ぎ、ツェルト入口でアルコールストーブにかける。
シェラカップ炊飯では火にかけてしばらくは蓋をせずに水分を飛ばすのだが、今回はハエが入り放題になる恐れがあるので、ポンと蓋をのせて置いた。



弱いアルコールストーブの火力で徐々に湯が沸いていき、盛んに水蒸気を吹き始めたところで蓋を外す。今回はスプーンなどでかき混ぜない作戦でいく。そのまま、米の表面から水分がほぼ消えたところで、再び蓋をして、重しのレザーマンのミニツールを乗せる。盛んに水蒸気を吹いている。
じきにちりちりと米の焦げる音がしてくる。我慢我慢。水分を含んだ米は、ただちに焦げ付きはしない。
吹出す水蒸気がやや弱まり、やがてその水蒸気がひわ~~という感じに変わり、若干焦げの匂いがしてきたところで、シェラカップを火から降ろす。
これで15分蒸らせば出来上がり。炊き上がりはいかがだろうか。

米を蒸らしている間に、レトルトのスープカレーを温める。前回のキャンプとは違う商品だ。



別にスープカレーに特別な愛があるわけではないのだが、食糧の買い出しが前日になってしまい、スーパーであれこれ悩んでいるうちに気持ちが萎えてきてしまい、カレーなら間違いなかろうとこれを選んだ。確かに、悩んだときはスープカレーで間違いないようだ・・・
450のチタンシングルマグに水を入れてストーブにかける。
インスタントのスープを忘れてきてしまった。まあしょうがない。魚肉ソーセージはある。

カレーも暖まって出来上がり。
本当は外で食べたいが、何しろすごい大量のハエが舞っているので、ツェルトの中で食べることにした。
ご飯は・・・ちゃんと炊けた。シェラカップの容量は300ml。ぱんぱんになっていたが、ちゃんと問題無く1合のご飯が炊けたのであった。


スープカレーをスノピの焚のミニカップにあける。レトルトの包装の最後の部分がなかなかちぎれない・・・と、力を入れてちぎった途端、カレーが飛び出してこぼれてしまった。



うーん、ツェルトがカレー臭くなってしまう。これぞカレー臭。
ジョーダンはともかく、トイレットペーパーやアルコール除菌ティッシュで拭いた。

いただきます。
お味はなかなか。スープカレーは具ごろごろのタイプを選んだので、満足度最強。・・・なのだが、その分重量増なのだ。まあ、夕飯で食べてしまうので問題ない。
毎回々々、シェラカップをザックに詰める時、この取手が邪魔で、次回は装備から引退させよう、と考えるのだが、野外ソロでご飯を食べる度に、この抜群の使いやすさ、量の丁度良さに感動してしまう。



私が使っているのはオリジナルのシェラクラブ・シェラカップで、ステンレス製、重量も実測85gで決して軽くはないのだが、このフォルムに惚れて使い続けている。
たぶん、手放せないだろうな。

食事も済んで、容器やスプーンをトイレットペーパーとアルコール除菌ティッシュで拭く。
このアルコール除菌ティッシュも最近見つけた最強アイテムのひとつ。カレーだろうが目玉焼きだろうが、怖いものなしで、見事に器をきれいに拭き上げてくれる。
顔や手も拭けるし、もう最高に使えるのだ。

ちょっとトイレに行こう、と、ツェルトを出てみたら、物凄い濃いガス。ヘッドライトで1m先が見えないほど濃い。
ツェルトのガイライン固定の"光るペグ"を点灯させておく。ジョーダンで買ったアイテムだが、意外に役に立つ。



おそるおそる霧の中を進む。こりゃコンパスも持ってきたほうがよかったかもしれない。
用を済ませ、トイレから出て戻ろうとした際、危うく迷うところだった。完全に方向を失い、一度来た道を辿ってトイレに戻り、方向を見定めて再度歩き直した。じきに光るペグを発見し、ツェルトに潜り込んだ。

ZIPLOCの袋に直接ぶちこんだミックスナッツ、チョコレート、甘栗をつまみに、スキットルのジャックダニエルを飲む。包装を捨て直接入れるのは、軽量化の手段のひとつ。僅か数gの袋でも、積み重なるとすぐに100g単位になる。どうせゴミになるのだから、事前準備で無駄な包装は全て剥いできてしまう。フリーズドライの味噌汁なども同じ。

スマホで映画を見たりしているうちに(鷹ノ巣山避難小屋はAUは圏外)眠くなって、シュラフにもぐりこんだ。
うとうと寝入ろうとするとき、やや重めの足音が・・・んん?しかも数頭?
ヘッドライトを点灯させてツェルトを開けて照らしてみた。あー、やっぱり鹿だ。カレーの匂いに釣られてきちゃった?
ちょっとアニマルプルーフは心配だが、まあやきもきしてもしょうがないので、無視して寝る。ツェルトをがさごそ鼻先でつっついたりしていたが、内側からつんつんしてやったら驚いて逃げて行った。
21時頃就寝。

朝。5:30起床。
さっさと朝食の準備。
今日はいわし味付の缶詰を持ってきた。缶詰は重量の問題で出来れば避けたいが、汁物などでは逆にそのまま器に出来る利点もある。
そして何より、暑い季節は"常温で持ち運べる"という最強の利点がある。
今回、いつもとおりに真空パックのさば味噌煮にでもしようと思ったのだが、もう気温も高いので缶詰にした。ビニール包装の真空パックなら、500mlのサーモスチタンボトルの氷水に沈めてしまう手もあるかもしれない。取り出せるように紐かなにか付けておく必要がありそうだ。



今朝もシェラカップ1合炊き。それにフリーズドライのなめこ味噌汁、いわし味付缶詰。
スノピ焚のミニカップがひとつ余った。もったいない。目玉焼きでも作ればよかったなあ。

荷物をまとめる。少ないからパッキングはルーズで簡単だ。
ツェルトは袋に入れない。袋の分だけ軽量化出来る。
シュラフも袋に入れない事が多いが、今回は入れてきた。このザックだと、ザック内でふくらんで、ザックがパンパンに見えてカッコ悪い。もちろん羽毛が膨らんでいるだけで隙間はいくらでもあるしパッキングも支障無し、重量も問題無いのだが、とにかくカッコ悪い、という理由でスタッフバッグにおとなしく詰め込んで来た。
シビアな軽量化なら省くしかないんだろうな。

今日は長ーーい下りになる。石尾根縦走路を辿り、奥多摩駅までおよそ10km。
足の指全部にテーピングを施した。
大量のハエがうるさくまとわりつく。もう、気が狂いそうに嫌だ。
ところが、このハエに交じってブヨも大量に舞っていたらしい。
ブヨは、刺されてから数時間後にかゆみと腫れが出てくる、実に嫌なヤツだ。30箇所以上刺されて救急搬送となった人もいるらしい。
今回、半袖で剥き出しの両腕だけで30箇所以上、テーピングで靴下を脱いでいた両足首より先で数十箇所刺された。



歩いているときは何ともなかったが、帰ってからが大変だった。
腕の形が変わるほど腫れた。
若干、息苦しさを感じたりしたので、刺され過ぎはホントに危ないかもしれない。
このブログを書いているのは7月11日だが、現在でも後はくっきり残っていて、仕事はとっくにクールビズだが半袖のワイシャツが着られない。

さて。
トレッキングポールを使わずに歩き出す。



右膝に痛みを感じるが、まずはポールを使わない。ダメなときはダメなので、2本のポールは最後の保険だ。
それに、私は登りでトレッキングポールを使うと、ラクはラクなのだが、どうもオーバーペースになるらしく、下りで必ず膝をやられる。使わないとほとんど大丈夫。
今回、結局下りの全線でポールは使わなかったが、なんとか歩きとおした。かなり右膝が痛んだが、1~2日で回復した。

鷹ノ巣山避難小屋を出て、鷹ノ巣山山頂を巻き、水根と石尾根縦走路の分岐に出る。ここでも鹿が出た。今回は相当数の鹿に出会った。
水根方面に行けば往路で使った道なので勝手が分かるが、私はどうも往きと同じ道を帰りも辿るのがキライなので、石尾根を辿ることにした。
涼しい草原っぽい爽やかな尾根道。・・・が、しばらく行くと、爪先にも膝にもキビシイ急な下りが連続するようになる。
この急な下りは、この後相当にしつこく出てくる。

まずは緩やかだったり急だったりを繰り返して降りていく。と、「→六つ石山」の表示の先が、道が無いように見えた。んん?どうなってる??と、そこに現れたのは、30度以上もあろうかという、森林の急斜面。げ・・・まじか、これ。



生えてる木につかまりながら、慎重に降りていく。こんな道だっけ?それとも崩れてルートがこれしか無いのだろうか。

ちょっと登りかえして将門馬場ということろに出た。


この場所は記憶に無い。地図を見ればちゃんとポイントされているので、初めて通る場所なのだろう。

休憩するタイミングを考えながら、どんどん進む。小休止はちょこちょこ入れるが、大休止のタイミングが難しい。膝の筋肉を冷やすことにもなるので、適当なタイミングであることが必要だ。

六つ石山分岐まで辿り着いて、大休止。とはいっても、10分程度。
再び歩き出す。
急な下りが連続する。どんどんどんどん下る。
だいぶ下りて来たなー、と思う頃、足元が悪くなる。泥道に変わってくるのだ。



この泥道が物凄くやっかいで、相当に耕されてしまって深いところがある。それに、相当に距離がある。脇道に逸れたりするも、今度は木の根が張っていたりして、こっちも若干泥道はマシだったりするのだが、逆に木の根プラス泥でかえって滑りやすくなっていたりして、何度がつるっと食らった。

もう勘弁してくれー、と思っているうちに、だんだん泥道は抜けてきて、森林のじぐざく道になってくる。
途中、小さな神社がある。100円を納めて山行の無事を感謝。


更に下って、もう膝がヤバいなあ、と思ったところで、舗装路に抜けた。
山道の終点だ。
ちょっとほっとする。


奥多摩駅までの道を、ゆっくり歩く。途中、羽黒三田神社に寄って、ここでも100円を納め、山行の無事を感謝。
神社の石段の隅をちょっとお借りして、パッキングを帰りモードに直す。
サーモスチタンボトルに残った氷水をごくごく飲む。大事に少しづつ飲んでいたが、最後まで氷がカラカラ少量残っていてくれた。大した保冷性能だ。

最後の膝エネルギーを使って、奥多摩駅に到着。
トイレに寄って、汗でびしょ濡れの速乾性タオルを水洗いして、早々に改札を通る。

自販機でコーラを探す。本当は300mlくらいのやつが欲しかったが、500mlしかない。うーんと悩んで、ままよと500mlのペットを買う。
ほぼ一気に飲み干す。いや、そんなに欲していたワケではないのだが、ペットボトルを残すのがイヤだった。
盛大にゲッ○が出たが、幸いにも車両には私一人きり。周りに誰もいないことを確認して、慎ましやかに胃の炭酸ガスを放出。

・標高がある程度あったおかげで、地面は熱くはなく、OMM DUOMATのみで快適に眠れた。
・あまりにも多いハエ、ましてやブヨの大群は対策が必要。やはりメッシュのクローズドテントが必要か。
・食糧計画は重要。持ち過ぎるくらいなら、若干足りない程度で良い。もちろん非常食を考慮して。
・トレッキングポールは保険。今回はぎりぎり使わなかっただけ。
・ハイドレーションはいいアイテム。ちょこ飲みで体力減も補える。が、逆にオーバーペースに注意。
・夏季は食材等の傷みに徹底的に注意。今回、缶詰じゃなかったら食べられなかったかも。常温で持ち運べるものを選択。



奥多摩レポートでした。


2 件のコメント:

  1. ブログでは初コメですm(_ _)m
    自分は、ソロキャンプに憧れてる者です(憧れているだけで実行できてません)
    壱号さんの動画やブログを見ていると凄く参考になります
    水を現地調達できれば、ザック重量は大きく変化するんですね!
    車やバイクだったらたいして気にしませんが、自分が背負うとなると重要ですね

    加齢臭ならぬカレー臭・・・(゚ε゚ )ププッ

    鹿がツェルトを鼻先でつんつん、よく寝れましたね!
    自分だったら朝まで一睡もできません・・・

    両腕だけで30箇所以上のブヨ刺され、想像しただけでめまいが(((( ;゚Д゚)))
    自分もキャンプ場で以前、ブヨに一晩で数十か所刺されたことがあります…
    腫れは引かないし、痒いし、痕が残るし、それ以来夏季はキャンプしてません(笑)

    次回も楽しみにしております
    長文失礼しました

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    1. こんばんは~。ありがとうございます( ´ー`)ノ
      さすがに夏の水根ルートはキツかったっす(´・ω・`)
      自分はソロが好きなので、コレばっかりです。水は一泊三食無補給だと2~2.5Lでしょうか。夏はサーモスに氷水が欠かせないのです・・・
      さすがにこんなにブヨにやられるとは思わなかったので、ネットテントを検討してます。ツェルト締め切りは去年、懲りましたので・・・
      またよろしくお願いします(*´ω`*)

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