剱岳は三度目の挑戦になる。
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一度目は土砂降りでシュラフが濡れ、撤退。
2018年9月20日 土砂降りの雷鳥沢
二度目は突然の降雪で雪山に豹変し、撤退。
2018年10月19日 再び雷鳥沢、今度は突然の降雪
いずれも入口の雷鳥沢キャンプ場からたったの一泊で引き返している。
今回は、条件の良さそうな夏山を選択した。直前で台風が2つほど発生したが、いずれも影響は免れた。
台風が2つ。いずれも逸れてくれた
平日を選んだが夏休み期間中なので、混み合うのは覚悟で行った。が、結論から言えば、剱岳は今回登った最もメジャーなコースでさえ危険個所が多数あり、しかも辿るのに分かり難い所が少なくなく、少しでもコースを逸れるとたちまちヤバい場所に迷い込み命の危険が・・・という、非常に難しい山で、完全単独で誰もいない状態で挑むには危険過ぎる山だった。周囲に人がいてくれて助かった、というのが本音だった。また、自分もコースを外れそうになった幾人もの登山者に「コッチですよー」と声を掛けたことが多数あった。ソッチに行くと、はっきり言って命が危ない、という箇所ばかりの危険な山だったのだ。
さすがに二度目以降は大丈夫だろうが、それでも、そのように危険な山だと認識して臨むべき、恐ろしい山なのだ。
今回はアタック型登山にした。拠点からサブザックの身軽さで登頂に挑む方式だ。
今は「アタック」が攻撃という意味だから、主に英語圏で「サミット・プッシュ」という言い方に代わってきているらしい。なんか、どうでもいい気がする。攻撃でも攻略でも、今更人間が自然に対する態度は変わらない。人間は自然に抱かれて癒されたい裸のサルであると同時に、自然を攻略し改変して自らの生存圏を広げてきた狂ったサルでもあるのだ。
だから「アタック型登山」で自分はいい。
ベースにはモンベルのULドームシェルター。基本的にツェルトなのだが、フレームで空間を作るドーム型テントで、きちんとリラックス出来る空間を維持してくれる。
これとは別にツェルトを持つ。
火器は固形燃料。直前までガスストーブを使う予定だった。が、軽量化を優先して変更した。
これは失敗だったと思う。湯を沸かす、という、何度も繰り返す基本動作に多大な手間がかかり、ストレスだった。
今回は三泊四日の工程で、食事だけでなくコーヒーなどで火を使う回数が多く、そのたびに何度も準備の手間と沸騰にかかる時間を費やした。
軽量化は、体力の温存には物理的に寄与するが、メンタルを消耗させる側面もある。一泊や二泊程度だとあまり感じないが、何度も繰り返す長期山行だと考えなくてはならない面もあるのだと思った。
さて、出発直前のザックの体重計計測では10.6kg。グラナイトギア・ヴァーガのコンフォート・レンジは9kgだが、11kgを切るくらいならかなり軽く感じられる。
自分の担いで行動出来る限界もだいぶ分かってきた感じがする。まあ、たかが11kg程度で音を上げるようではとても長期縦走登山はおぼつくまいとは思うが。
今回、大きく変えたのが、給水の方式。これまではハイドレーションを用いていた。
これはもちろん、給水の度に10kgのザックを下して担いでとの繰り返しを避けるためだ。
が、今回は右ショルダーストラップにペットボトルをボトルホルダーに入れることにした。
ボトルホルダーを使った。Amazonで1250円
どうも、ハイドレーションだと自分がどれくらい水分補給しているのか、掴み難いところがある。もしかしたら甲斐駒ケ岳の体調不良は水分摂取不足だったのでは、との疑問もある。
ペットボトルならその心配は無いだろう。が、「ショルダーストラップに0.5kgもの重り」を付けて歩くのに躊躇していた。まあ、あまりにもバランスが悪いのであれば却下しようと思った。
しかし、これは使ってみて大成功だった。あからさまに水分摂取量が増えた。私は登山工程を終えテントに潜り込むときによく足が攣るが、動画のコメントで「水分不足では」との指摘をいただいたことがあった。
なんと、今回はそれが無かった。はっきりとは分からないが、水分をたくさん摂ったせいか、キャンプイン時にテキトーなストレッチをやっていたせいか。剱岳はヤバい、とのアタマがあったので、水分摂取とストレッチは入念にやっていた。
おかげで、家に帰って翌日も翌々日も、いつも階段の上り下りにも窮する猛烈な筋肉痛がやって来ない。驚くばかりの効果だ。
さて、三回目の立山。JR中央線を使い、松本まで行き、大町線に乗り換え、終点の信濃大町まで。市民バスに乗り換え扇沢へ。ここが立山の玄関口だ。
トロリーバスはEVバスに変わっていた。それに乗り、黒部ダムに着く。混んではいるが、大したことはない。やはり平日だからだろうか。
良いお天気の中、ぶらぶらとダム躯体を歩き、ケーブルカーに乗り、そのままロープウェイに乗り換え。大観峰には目もくれず、トロリーバスで室堂へ。
室堂へ着いたらガスっていた。
室堂、人が多い
室堂は・・・まあ、やはり混んでいる。
駅構内の自販機で600mlのミネラルウオーターを買い、これを今回の給水ボトルにした。いろはすなので容器がペラペラだが、まあ大丈夫だろう。
13時04分。お昼を過ぎている。
今日の目的地の雷鳥沢キャンプ場までは30分ほどだが、若干の登りも含まれているので、カロリーメイトで昼食代わりのエネルギー補給をしておく。ホントは食堂でカレーや蕎麦など食べたいが、どうもデカいザックを持ち込んで居座るのは気後れしてしまって、いつも簡易なもので済ませてしまう。気にし過ぎだろうか。
Goproを左ショルダーベルトにクリップマウントして歩き出す。登山客も結構な数だ。高校生くらいの団体さんも歩いている。その集団に着いていく形で雷鳥沢に向かう。
途中、風が若干出てきたのでGoproにウインドジャマー(スポンジのもふもふ)を付けようと思い、マウントボルトを付け外ししていたら小さな六角ナットを紛失してしまった。これ、外れやすいので失くし易い。うーむ、ちょっと不便になってしまったが、まだ三脚用マウントがあるので兼用出来るだろう。
高校生の団体がわいわい進んでいく後ろから着いていく。微妙に遅く感じるが、自分も普段担ぎ慣れない10kgのザックを背負っているので、まあ丁度いい速度だろう。若者の楽しそうな話が聞こえてくるので、なんだかこっちも楽しくなってしまう。ニヤニヤしないように真面目な顔を作って歩いた。
高校生集団(*´ω`*)
そうこうしているうちにあっというまに雷鳥沢に着いた。さすがに混んでいる。
雷鳥沢キャンプ場。混んでる
いつもの呪いのスペースはありがたいことに他のキャンパーに占拠されていたので、今日は別のところに張ろう。
因縁のスペースは他のキャンパーにて確保済み(;^ω^)
管理棟で受け付けをしていただき料金500円を支払って、結局管理棟近くのスペースに張った。
人の出入りがちょっと鬱陶しそうだがトイレに近くていいだろう。
ここをキャンプ地とする
ULドームシェルターを張る。雨を考えて若干の傾斜地に張った。これは後で功を奏することになる。
さて、お昼もカロリーメイトで寂しく済ませてしまったし、やることが無い。
ザックからスキットルを取出し、行動食のスティック羊羹とミックスナッツでアーリータイムスを飲む。
飲む
昼下がりのだらけた時間。ぼーっと飲んで雲を見ていたら、ぽつっと来た。あ、雨だ。
次第にぽつぽつ増えていく雨を感じながら、シェルターに潜り込んで雨支度をする。
今回は登山靴を入れる大きなポリ袋を持ってきた。オーソドックスな方法だが、なんで今までやらなかったのかと思うほど、便利なアイテムだった。最大の効果は、シェルター床を汚さない事。もちろん外に出しても問題無いが、原則テント内に仕舞いたいと思った。
これまで採用しなかったのは「ビニールで覆うと湿気が排出されない」という思いがあったからだが、結局雨から守るほうが優先だし、フロアは汚れないし、蒸れが気になるのなら上部をめくって解放しておけばいいし、メリットだらけだった。バカだなあ、オレ。
登山靴にデカビニール袋。大正解
その他の持ち物はほぼ何もかも45LのISUKA防水バッグに突っ込んだ。ちょっと大袈裟か?と思った瞬間、ざーっと来た。
さて、どうなるか。ツェルトを被せる暇は無かったので、か弱いドームシェルター1枚で耐えなければならない。
前々回は内部に大量に水が浸入した。が、実のところ、浸入経路は推測だけで確認していたわけではない。
今回、それが確かめられるのではないだろうか。
中からシェルターの床面の外側辺縁を見ると、すでにかなりの水流が見える。
シェルターの壁面を打つ雨音は既に相当大きくなっているが、テント内で雨に当たると雨音は相当に強調されて聞こえるので、外に出るとあれ?という程度だったりもするが、今はベンチレーションから外を覗くと自分の周りは既に海になってしまっている。
床面は水に浮かんでいるような状態になっていて、ぶわぶわしている。
よく「テントの周りに溝を掘るべき」と言われるが、これほど降られるとそれももう意味をなさない。前回の記事に書いたとおり、昔Jeep仲間でキャンプをやっていたとき、ケンスコで数人がかりでキャンプ地の周りにがっつり深い溝を幾本も作ったが、土砂降りに見舞われると大抵突破されてスペースには水流がいくつも出来たものだ。
もちろん若干の緩和にはなるだろうが、それも今回ほどの本降りになってしまうと労力の割に効果はさほど期待出来ず、シェルターのバスタブ構造に頼ってやり過ごしたほうがはるかに楽だろう。
事実、今、シェルターは池に浮かべているような状態になっている。自分の座っているマットをめくってみたり、フロアの縁を撫でてみたりするが、生地の向こうに水流を感じはするが、自分の指は濡れないという、ホントか?と疑いたくなるほどの防水性を発揮してくれている。
それとは別に、風に煽られるシェルターの内部はしぶきが飛び回っていて、そんなに結露しているのかと壁面を触ってみると、うっすらと湿っている程度?あれ?あれ?あれ?この水滴はどこから来ているんだ?
・・・・と思ったら、なんとインナーポールにびっしりと大きな水滴が列を成していた。
インナーポールの結露
天辺あたり・・・やはりベンチレーションか、と思ってしばらく天井のベンチレーターのメッシュに手をやってみたが、なんと全く雨粒を感じない。そもそも、ほとんどメッシュに水滴が付いていない。え?え?ここからじゃないの?
・・・・疑ってスマンかった、ULドームシェルターよ。雨が止んで外から見てみると、ベンチレーションは覆いからかなり引っ込んだ位置にあり、確かにこれならそうそうは雨雪は浸入してこないだろうと思われる。例外は縦方向に風が強く吹く状態だと生地に沿って雨が吹き上げられ、ベンチレーションに達する可能性があるが、相当の風速で縦方向に吹く風を伴わないと、それはないだろう。
今回、雨はますます激しくなり、耳を聾せんばかりに降っているが、ベンチレーターから雨は感じられない。
・・・・ということは、残る水分の浸入口はひとつだけだ。インナーポールの結露である。
観察してみると、既に相当びっしり結露している。風にシェルターが煽られてしぶきが顔にかかる。登山パンツにもだいぶ浴びている。
まずは速乾タオルで拭き取った。内部床の縁に溜り始めている小さな水溜りも拭き取る。
入口付近がだいぶ濡れてきている。これは入口上部のベンチレーションか?と思ったら、入口上部の庇左側に穴が開いていて、ここからの雨漏りがベンチレーターのメッシュに当たり、内部を濡らしているらしい。
あとはもちろん、インナーポールを伝ってきている水滴だ。
登山靴を覆うポリ袋もだいぶ水滴を被っている。
しかし、逆に言えば、シェルター内の濡れはそれだけだった。マットをめくってみても、床面は乾いたまま。
前々回の同じこのシェルター内で水深1cmにも達した浸水は、自身が持ち込んだアウタージャケットとレインパンツの濡れ、それにインナーポールに発生する大量の結露から来たもの、ということになるのだろう。
入口の庇に開いた穴から入り込む雨漏りもかなりあったかもしれない。
いま自分が座っているのはサーマレスト・リッジレスト・ソーライトのでこぼこ銀マットだが、前回はこの凹部に雨水を溜め込んでしまって、登山パンツや靴下が触れると冷たい思いをした。今回もかなり警戒していたが、結局ここに水溜りが出来ることはなかった。
インナーポールはせっせとタオルで拭いた。かなりなスピードで水滴が出来てくる。こりゃ、このシェルターの泣き所だなあ。
この時はまだ上部ベンチレーターからの吹き込みを疑っていて、タオルで覆ったりしていたが、覆ったタオルの中央部はいつまでたっても濡れないままで、挟み込んだインナーポールとの接触部分だけが濡れ染みが大きくなっていった。
インナーポールと入口の雨漏りさえ拭き取ってしまえば、あとはほとんど濡れなかった。
フロア縁に時々出来る小さな水溜りも大したことはない。インナーポールから伝ってきているのだろう。
1時間ほど土砂降りに降り込められてられていたが、とうとう状態は悪化することなく雨は小止みになっていった。
プールに浮いた状態のフロア面が気持ち悪いが、マットをめくってくまなくチェックしてみても、フロア面からの水漏れは無い。極めて優秀なバスタブであるらしい。
フロア面は例のトミカピクニックシートを地面に敷いているが、逆にこれが無いとシェルター床面に小さな穴が出来てそこから水漏れしてくる可能性があっただろう。
今はもちろんピクニックシート上面に水を溜め込んで気持ち悪いプールにしてしまっているが、逆に穴あきや破れの心配は無い。安心して浮いていられる。
さて、雨はパラパラ程度になっている。外には人の声も聞こえ始めた。
シェルター内は僅かにあちこち小さな水溜りが出来ているので、拭き取って入口から手を出し、タオルを握り潰して排水した。数回の作業でシェルター内の水分はあらかた排出出来てしまった。
シェルターを張ったスペースはまだ水が流れている。が、これは「流れている」ということは少し待てば床面は排水されていくという意味であり、若干の傾斜地にシェルターを張ったことが功を奏している。事実、いくらもしないうちにエリアはあらかた排水され、出入りが可能になった。
最終的に、シェルター内部の壁面を触ってみる。うっすらと濡れを感じる程度で、ほとんど結露していない。シェルター内外の温度にほぼ差が無いためだろう。
インナーポールにはまだ結露が見られる。もう少し拭き取りが必要なようだ。
床面は無事。マットを敷いてあったスペースはほぼ乾いたままだった。断熱に優れたマットなので、お尻の熱を底面に伝えなかったのかもしれない。
外に出てみる。入口庇の穴を見てみると、見事にメッシュが見えている。これは塞いでしまわないと、雨漏りするわなあ。
生地は問題無し。もともと通気性の無い生地だし、雨は通さない。撥水に関して言えば、この前NIKWAXで撥水処理をしたばかりで、効果はまあ5割6割程度だとしても、ちゃんと水をはじいてくれている。
上部のベンチレーションを覗いてみる。やはりなかり奥まった位置にメッシュはあり、深く被っている庇部分の下側は、ほとんど濡れていなかった。あれだけ降られてこの防ぎ様であれば、たしかにそうそう吹き込んでくることはないだろう。疑ってすまんかった・・・
16時50分。
夕飯まではまだちょっとある。コーヒーでも飲もう。
今回、火器はガスストーブを使う予定だったが、直前で固形燃料に変更した。理由はもちろん軽量化のためだ。
が・・・・これは思わぬデメリットとなってこの山行に影響することになった。
何しろ、火を付けて湯を沸かすだけの動作が面倒くさい。
1.置台を用意(今回は平たい石)
2.置台にゴトクをセット。
3.ゴトクに固形燃料(カエンニューエース)をセット。火力が必要なら周囲のアルミホイルを開いておく。
4.風防をセットできるように形を整えておく。
5.クッカーに必要な水を入れ、ゴトクに載せて安定するかチェック。
6.マッチと擦り紙を用意。
7.ファイヤー!
8.風防をセット。
9.クッカーをゴトクに慎重に載せる。
10.湯が沸くまでしばし待て。
・・・・・もう、ね。書いているだけでも面倒くさい。200ないし300gの軽量化のため、毎回毎回毎回この手間を掛けなくては湯が沸かせないのである。
一泊二泊程度なら、まあそれも楽しい手間なのかもしれないが(事実私は毎回それを楽しんでいるところがあるし)さすがに三泊四日の山行では負担に感じた。とにかく面倒くさい。
うーん、カエンの20gだと、火力が弱いかもしれない。ぎりぎりでお湯が沸くくらいだった。
途中消火も面倒くさい。Esbitと違い、燃焼中は液化する簡易アルストみたいなものなので、大雑把に息を吹きかけて消す訳にはいかない。火の着いた液化したカエンの滴がシェルター内で飛び散ることになる。絶対にやってはならない。
あらかじめアルミホイルで作っておいた消火蓋を被せるが、ゴトクが邪魔をしてちょっと上手くいかないであたふたした。
そして、一度消したカエンは更に火力ダウンで、元々弱々しい20gの火力が更に使い難くなってしまった。
ちょっと使うにはコツのいるコケネンらしい。
まあ、それでもクッカー底面にべったりヤニの着くEsbitよりいいのかもしれない。・・・・が、肝心の火力が、ねえ。30とか35gなら使いやすいのだろうか。
まだだいぶある20gのカエンは、2個セットで使うことにしようかな。
などとうだうだ考えながらコーヒーを飲んだ。
さて、お米を給水させておこう。
今回、出立の早い朝食用にはアルファ米、時間に余裕のある夕飯には普通の家庭米を持ってきた。
夕飯は普通にお米を炊く。およそ0.7合(結構いいかげんに目分量で持ってきている)
30分の給水後、カエンで炊いてみる。若干不安だが、時間はかかってもコーヒーの湯は沸いたので、まあ大丈夫だろう。
固形燃料で炊飯
やはりコトコト沸騰するまではかなりの時間がかかった。
そして、いつもなら蒸気が勢いを増してくるタイミングで、ほとんど噴出して来ない。不安になって中を見ていると、・・・・うーん、一応は炊けつつある?どうもはっきりしない。
曖昧な判断のまま、長めに火に掛け、それから下してタオルに包んでフリースに突っ込んで蒸らしに入る。ちょっと長めの30分にタイマーをかける。
ヒマになった時間で、地図など広げてみる。明日の剣沢キャンプ場へのルートは?雷鳥沢を出て向かう分岐がちょっと分かり難いかもしれない。GPSのルートガイド(YAMAP)でも使おうか。
※これが明日の出発後うろうろプチ道迷いに繋がった。
さて、お湯が沸くまでカエンではちょっと時間がかかるので、そろそろおかずと味噌汁の準備に入ろう。
おかずはビニールパックのさば味噌煮梅風味。缶詰より20gほど軽い。前回は肝心のさばが細切れに粉砕されていて悲しかったが、今回はどうか。
マグカップに入れて火に掛け、温める。・・・・やはり時間がかかる。
なんとかお湯らしくなった?やっぱり火力弱いなあ。
湯煎から取出し、マグにフリーズドライの味噌汁を入れ、蒸らしていたご飯を取出し、クッカーの蓋にさば味噌煮をあける。お、今回は細切れになってない。やった。
スキットルを準備。いただきます。
夕飯
ご飯は・・・・うーん、ちょっと微妙な感じ。ぎりぎりちゃんと炊けたか?っていうくらいか。
底に若干焦げが出来ていたが、許容範囲。まあ、お焦げは好きなので、いいかも。・・・が、チタンクッカーの底にこびりついた焦げ付きはめちゃくちゃ取りにくいのであった。
初日は体力もある。食欲もある。エネルギー源はちゃんと取り込まなくてはいけない。しっかり食べよう。
さば味噌煮は、煮汁が残る。いや、これすらも残さないのだ。残してしまえば、処理しなくてはならない。もちろんその辺に捨てるわけにはいかないし、トイレットペーパーなどに吸わせてゴミにすれば、真夏の気温でヤバいことになる。
ご飯と一緒に煮汁も食してしまうのが一番いい。もちろんこれもエネルギーになってくれるし。
そして、ご飯を食べ切るあたりで、残しておいた味噌汁をクッカーに移す。
ご飯にあけてしまう、いわゆる猫マンマでもいいが、なんとなくお行儀が・・・しかし、これでクッカー内部一面にこびりつくご飯のベタベタが一掃出来るという、換えがたいメリットがある。
美味しければ多少のお行儀に目をつぶって猫マンマでも構わないだろうし、私のようになんとなく抵抗があればご飯を食べ切った後で味噌汁の内容を移動させて若干の心理的葛藤を緩和してもいい。
いや、どうでもいいな。要はクッカーが拭き易ければそれでいいのだ。
さて、後は寝るばかりだ。
トイレに行ったら、星がきれいだった。
Goproでナイトラプスを撮ってみよう・・・・と思ってセットしたが、光源無しの星空撮影はちゃんとそれ用に設定しなくてはならず、おまかせ設定でそのまま走らせたらちっとも写ってなかった。真っ暗、失敗。
失敗したナイトラプス画像の1枚(´;ω;`)
雷鳥沢キャンプ場は、23時近くまで人々の話し声が聞こえていた。みなさん、あまり早くは寝ないらしい。(´・ω・`)
AM 4時00分、起床。
目覚ましは少し先だったが、テントのすぐそばを人が歩く音が始終聞こえてきて目が覚めた。やはり管理棟近くは人が多くて気が休まらないな。
自分も起床にした。
面倒な手間をかけて湯を沸かし、コーヒー。
湯沸し中
今日の行程は剱沢キャンプ場までなので、それほど長い時間はかからない。朝はゆっくりできる。
とはいえ、朝食に炊飯は手間がかかりすぎるので、アルファ米で雑炊にした。
アルファ米の雑炊、ふじっ子トッピング
余っていた雑炊の素とアルファ米で簡単に作れる。ふじっ子を振り掛けて出来上がり。今日は登りがしんどそうなので、魚肉ソーセージも食べる。
貧相なメシだが、手早く、エネルギーは摂れるだろう。
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