2019年1月10日木曜日

ストラトからIbanez GRG170DXに乗り換えて10ヶ月

※写真は使い回しです


2018年3月に購入したIbanez GRG170DXは、ライブどころかバンドでは弾いていない。つまり、エレキギター本来のアンプでの音出しをしていない。
家では曲作りに合わせてかなり弾き込んでいた。が、それも秋頃に発症した謎の薬指炎症(両指)で、演奏そのものを諦めざるを得なかった。

お見せ出来ませんよ・・・(´・ω・`)

12月になってようやく指も直り、作曲活動再開に伴って家では再び弾き込んだ。

Ibanez GRG170DXを1年弱使ってみた感想は、といえば、「やっぱり安いな」というところだった。


2万6千円のギターでも、肝心のハムバッカーについては一応の”らしい”サウンドは出してくれる。
私は長年ストラトばかり使っていたせいで、伸びのある太いハムバッカーサウンドに憧れがあるのかもしれない。いや、ハムバッキングというPUだけでなく、セットネックやスルーネックにも羨望の目を向けてしまう。
確かにそのようなギターも何本も所有はしてきたが、自分に使えると思えるギターはいつもストラトキャスターだった。
Ibanez GRG170DXはボディやブリッジがそもそもストラト構造なので、どうしてもやんちゃな改造ストラトっぽいサウンドになってしまうが、それでもちゃんとハムバッカーそのものの音は出してくれている。


ただし、ノイズが結構気になる。
ハムバッキングピックアップは、その名の通り、ハムノイズをバッキング(相殺)してくれる、磁極を反対に持たせた逆相の電磁石構造のピックアップなわけで、本来ノイズの少ないPUのはずだ。しかし、やはり、というか、安いPUらしく外部要因らしいノイズ(近傍の電源やその他の電磁波より派生している)を拾いやすい。ぶっちゃけ、これまで使ってきたストラトのシングルコイルとそんなに変わらない。
※EMGだけは別。アレはアクティブPUで気味悪いほどノイズに無縁だった。

ロングスケールはこれまでストラトだったから、別に違和感は無い。
しかし、ネック幅は若干細い感じで弦間が狭く、フィンガリングがちょいときつい。
若干太いミドルサイズのフレットはその恩恵を受けられ、それなりに弾きやすいが、ローズ指板のデカいインレイの埋め込みがやや甘い部分があり、ちょっとひっかかりがあるのはいただけない。


ステイン仕上げのメイプルネックも木肌剥き出しな感じで、使っていると汚れや染みが目立ちそうだ。

ロングスケールだが、ブリッジが2点支持のトレモロブリッジなので、僅かなテンションの変化に敏感で音程の不安定さを強調してしまう。ちょっと弾き方に神経質さが求められる。


なにより残念なのが、ハムバッカーのくせにサスティンが短い点だ。こればかりはPU特性だけの問題ではないので、ストラト構造のボルトオンネックやブリッジの特性、その他諸々の要因がある。
ただし、同じ構造を持つ”いい(値段の)”ギターでも優れたロングサスティンのギターもあるので、「やっぱり安いな」である点は否めないのが残念だ。

PU構成のHSHはだいぶ慣れたので特段ダメとは言わないが、やはり曲作りで色々と音を作ってみて、このセンターシングルPUが欲しいPUかといえば疑問は感じる。

元々、それほど高いクォリティも求めてはいなかったし、ここまで価格の安いギターにそれを求めるのはあんまりだとも納得はしていたものの、それなりでいい、と思っていたレベルにかなり足りていないという諸々の点は、ちょっと残念だった。
PUを変えたり、その他若干の改造で補えるのならばいいのだが、残念ながら、特にサスティン特性に劣っている点は補正しようがない。この点だけは致命的といえる。

残りのそう長くもなさそうなギター人生を共にする「終の一本」としては、ちょっと役不足だったのだろうと思う。
その点は選択した自分の判断ミスだろう。

仕切り直すか、どうするのか、悩みどころではある。

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