day.5
AM2時、起床。
今日はアタックを予定するエリアは無い。涸沢を通り、横尾に戻ってのんびりキャンプする。
そのために早起きして早く出て、横尾に着きたい。午前中からお酒を飲む、というダメ男キャンプが目標だ。
とりあえずコーヒー。パックのレギュラーコーヒーが美味しい。山コーヒーは至福の時間だ。
そして、朝食をちゃちゃっと済ませる。どん兵衛きつねうどん。これは鉄板メニューで、どんな時でも美味しく、手早く食べられる。私の食料計画では最強の布陣に属するひとつ。
朝食が済んだら、片付けをちゃちゃっと済ませる。
そして撤収。まだ暗い。夜明け前の白んできた風景が美しい。
AM5:00
全てちゃちゃっと済ませているつもりの割には起きてから3時間も経っている。まあ自分のペースなんてこんなものだろう。特別に面倒な何かがあるわけではない。ちゃちゃっとやってるフリをして、のんびりしてしまっているのだろう。
出発。5:17。もう周囲は明るくなっている。
まずは涸沢への下り。これがまた、なかなか手強い岩稜地帯の下りなのであった。
クサリも頻繁に出てくる。ハシゴもある。
大キレットと同じ要領で慎重に下っていく。目の前に小さく見えている涸沢になかなか近づかない。
ようやくキビシイ岩場の下りを抜けて、広い斜面になっていく。とはいえ、決して歩きやすくはない。が、手を使うところはほんの少ししかなくなった。
涸沢を見ながら降りていく。
AM7:30
涸沢小屋に到着。
動画には涸沢ヒュッテと表示してしまったが、ヒュッテはもっと奥なのであった。間違えた。申し訳ありません。
トイレ休憩。もちろん有料。
と、ここで速乾タオルをベンチへ掛けたまま、忘れてきてしまった。ああ・・・
30分ほど休憩して出発。キャンプ場を抜けると、樹林帯に入っていく。木陰で涼しい、ありがたい。
ここから横尾までは2時間ほどだ。
穏やかな木陰の樹林帯・・・と思ったが、足元が思ったほど歩きやすくはない。ここでぐきっとかいったら目も当てられないので慎重に歩く。
緩い斜度がしばらく続き、下りが少しづつ急になってくる。
しばらく九十九折れっぽい下りを行くと、渓の音が聞こえてきた。
そして渓流へ出る。かなり大きな川に見えるが、ここは横尾谷という短い谷に流れる短い渓流だ。この時は水量は豊富だった。
ちょっとザックを下ろしてペットボトルへ水を補給。すぐに出発する。
横尾谷にかかる本谷橋を渡る。結構長く細い吊り橋だ。
渡った先を右へ折れると、横尾へ続く穏やかな山道だ。
この先は多くの登山者が反対方向へ歩いていった。おそらく涸沢へ向かう人々だろう。挨拶を交わしながら行違う。
10:45
立派な横尾大橋を渡って横尾山荘に到着。
来た時と同じ要領でテント泊の受け付け。
そして、同じ場所に泊まる。
とりあえず、何もかもザックから引っ張り出し、広げられるものは全て広げ、お日様に晒す。
しばらくしてトミカのピクニックシートを適当な木陰に敷き、昼食の準備。
シェルターはまたしても組み立てて日の当たる場所に干しておいた。
そして、山荘にフラフラと向かう。ビールを自販機で買うのだ。
もちろん、スキットルにアーリータイムスは入っている。が、なんとなくビールを「買って」飲みたい。
普段ビールは飲まないし、なんでなんだろうか。500mlを1本買った。
これで食料自給率は98%に低下した。
11:30
お昼。別に豪勢にいこう、とは思わない。が、満を持して、カップヌードルカレーを食べる。
お湯を沸かして3分待つだけだ。
しかし、ビールを飲み、カップヌードルカレーを食べ、ビールがなくなったらスキットルのアーリータイムスを飲む。
至福の時間だ。
カップヌードルカレーを食べ終わって、余った行動食を肴にまだ飲む。
しかし、完全に酔っ払う前に、シェルターを所定位置に据えてペグダウンし、エアマットを入れ、枕を入れ、シュラフをスタンバイ。そして残りの荷物を何もかもシェルターに放り込んだ。
そして適当な石に腰かけて、スキットルのバーボンを煽る。
なんてダメ男なキャンプなのでしょう。
しかしまあ、最終日なのでいいのだ。いい加減に酔っ払ってシュラフに潜り込み、シェルターの入口をネットにして寝てしまった。
気が付いたら夕方、くらい?
びびってストレッチは入念にやっておいたので、筋肉痛はまあ大丈夫だろう。
最後の夜の宴にしよう。とはいっても、最後はお茶漬け。なんとなくこれで締めたかった。特に理由はないかも。
ただ、炊き立てのご飯でやったものだから、熱いのなんの。さっぱりして美味しかった。
そして、さっぱりお茶漬けさらさらで締めたにも関わらず、寝る前に残ったチョコでバーボンなんか飲んでしまう。
どうしようもないな。(´・ω・`)
20:44就寝。明日は帰ろう。
day.6
AM6:45
起床。目覚ましを掛けなかった割には早起きだったかもしれない。
のんびり起きてコーヒーを飲む。
8:30、朝食。
シェルターを乾かそうと思い、外に出る。荷物も全てそこらに広げておく。
シェルターは日の当たる場所に置いた。
トミカのピクニックシートで朝食。マルちゃんのワンタンスープ。
これも定番化しているかもしれない。いつでも美味しく食べられる逸品。
10:05
出発。上高地までは3時間ほど。梓川沿いのアップダウンの無い道で、路面もほぼ真っ平らだ。
急ぐつもりも無い。バスの時間は、着いてお帰りモードを整えてから決めればいい。
のんびり歩いていく。
上高地に近づくにつれ、ほぼ手ぶらの観光客の方々も増えていく。
13:10
上高地バスターミナルに到着。
木のテーブルにザックを下ろし、ベンチに座る。
横尾で水で頭を洗ったが、ドライシャンプーで再び洗う。アロマの香りがいい。
おサイフ、スマホ(充電済み)、イヤホン、マスクなどをサコッシュに入れる。
そして、Goproをはじめ撮影機材一式はザックの中へ。
念のためトイレに行き、さてバスの時間は、と見てみたら、ちょうど来ていた。
チケットを買い、新島島行きのバスに乗り込む。
山行は終わった。
予定外の一泊と出費はあったが、概ね予定通り、と思っていいだろう。
そして、予備日を設けていたことにほっとした。
いつも必ず上手くいくとは限らない。途中で中止にすることだってある。
今回は、期待していた行程を全てこなすことができ、そして期待以上の景色を色々と見る事のできた、素晴らしい山旅だった。
終わり
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